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2014/06/27

戦国大名失敗の研究

 【書 名】戦国大名失敗の研究
 【著 者】瀧澤 中
 【発行所】PHP文庫
 【発行日】2014/6/17
 【ISBN 】978-4-569-76192-3
 【価 格】720円

取り上げているのは武田勝頼、足利義昭、柴田勝家、石田三成、豊臣秀頼など。現在の同じような政治家とも対比しています。

2代目はダメとか言われながら武田信玄よりも領土を拡げた武田勝頼。伊奈四郎とも呼ばれていました。諏訪家と信玄との間に生まれたので本来は諏訪四郎なのですが実際に支配した土地は高遠などの伊奈地方。それで伊奈四郎と呼ばれていました。もともと武田家の跡取りではなく、諏訪の実質的支配権もないという中途半端な立場で、信玄の後を継ぐことになります。

信玄が落とすことができなかった高天神城を落とすなど実績を出しましたが、起きたのが宿老派と勝頼側近派との派閥争い。これが長篠合戦につながります。ただ、これは致命傷ではなく、上杉謙信の跡目争いで上杉景勝に加担したことが致命傷になったというのが、この本の分析。景虎を敵に回すことは景虎の兄である北条氏政を敵にしてしまい、これが武田家滅亡へつながっていきます。


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