あなたの知らない東海地域の名字の秘密
【書 名】あなたの知らない東海地域の名字の秘密
【著 者】森岡 浩
【発行所】洋泉社
【発行日】2014/05/23
【ISBN 】978-4-8003-0386-8
【価 格】800円
愛知、岐阜、三重、静岡、東海地域に多い名字についての調査です。
東日本で多いのは佐藤、鈴木、加藤、伊藤、斎藤、渡辺、小林。西日本で多いのは山本、田中、中村、吉田、井上など。日本海側では富山県と新潟県の間できれいに分かれており、これは北アルプスが日本海まで張り出して交通の便が悪かったためと考えられています。太平洋側は交通の便がよかったため、特に東海地域で入り乱れており、名前の分布をみていくと三重県の津市を流れる雲出川あたりが境界になります。
三重で多いのが伊藤。平安時代後期、藤原氏が朝廷中にあふれたため、新しい名字を名乗りました。伊勢守となった尾藤基景が起こしたのが伊勢守と藤原を組み合わせた伊藤という名字で、濃尾平野一帯で広まりました。松坂屋の創業家も伊藤です。
水谷は三重県北部に多い名前で旧多度町(桑名市)では人口の11%もしめていました。愛知県西部、岐阜県南部の狭い一帯に全国の水谷の50%が住んでいます。
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