地形から読み解く日本の歴史
【書 名】地形から読み解く日本の歴史
【著 者】別冊宝島
【発行所】宝島社
【発行日】2014/05/10
【ISBN 】978-4-8002-2532-0
【価 格】940円
最新の学説と地形をもとに戦国時代を中心とした歴史について書かれています。半蔵門が江戸城の正門だった、赤穂浪士の討ち入りは江戸幕府がしくんだという話は「日本史の謎は地形で解ける」(PHP文庫)を元にしているようです。
「鞭声粛々、夜河を渡る」で有名な川中島の合戦ですが、上杉謙信が妻女山に陣をひいたと言われますが、甲陽軍鑑では西条山と書かれ、実際は西条城があった若槻山城だったようで、これだと最初から上杉軍と武田軍が向き合うまっとうな形となります。
また長篠の戦で、武田勝頼は長期対陣で考えていましたが、長篠城を助けにいった別働隊の鉄砲の威力で補給路と退路が断たれる可能性がでてきたため短期決戦プランに切り替えざるをえず設楽が原の戦いになったようです。鉄砲も活躍したかもしれませんが、それよりも穴山信君と武田信豊がいちはやく後退を始めたため、これで総崩れになってしまったのが主な敗因のようです。こうなると賤ヶ岳の戦いの前田利家と同じですね。
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