日本の古戦場
【書 名】日本の古戦場
【著 者】柘植 久慶
【発行所】中央公論社
【発行日】1996/9/1
【ISBN 】4-12-002608-6
【価 格】1600円
副題が「こうすれば勝てた」になっています。取り上げられているのは
元寇 蒙古勢、九州に上陸成功か
鎌倉 新田義貞、倒幕に失敗
厳島 毛利元就、返り討ちに
桶狭間 信長の企て、成功せず
川中島 信玄、謙信を一方的に撃破
姉川・小谷 浅井・浅倉連合軍、関ヶ原に進出
三方ケ原 信玄、浜松城を占領す
賤ヶ岳 勝家、家康と連合の動き
長岡・会津若松 奥羽同盟軍、引き分けに持ちこむ
箱館 幕府軍、制海権を確保す
で、まずどんな戦いだったかの解説と、負けた側がどうすれば勝てたかを論じています。既に終わった戦いなので何とでも後からは言えるのですが、浅井・浅倉の話はなかなか興味深い内容です。既に小谷城での戦いになっていたので姉川を戦いの場所に選ばず、戦略的意味がなくなった横山城の将兵を関ヶ原に移動させ、小谷城から後詰に入れば、だいぶ様相が変わっていたでしょう。浅井側は戦略的意味がなくなった横山城をいかせなかったのが敗因の一つです。
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