沈没船が教える世界史
【書 名】沈没船が教える世界史
【著 者】ランドール・ササキ
【発行所】メディアファクトリー新書
【発行日】2010/12/21
【ISBN 】978-4840136648
【価 格】777円
沈没船から意外な歴史が分かります。青銅のカケラやガラスの破片を満載した沈没船が見つかり、当時からリサイクルが行われていたことが判明しました。またスペインの無敵艦隊も見つかりましたが、どうも実際は寄せ集め船団だったようです。
日本の近郊では宋や明銭を満載した船が見つかります。日本でも和同開珎など皇朝十二銭と呼ばれる12種類の貨幣を鋳造しましたが、新しい貨幣が発行するたびに政府はデノミ政策を実施し、せっかくお金を貯めたのに1/10にされてしまいます。すっかり貨幣の信用がなくなってしまい作らなくなってしまいます。貨幣経済をまわすために中国から銭を輸入していたわけですね。鷹島近くに沈むの元寇の遺物なども紹介され、最後には水中考古学の「いろは」となる沈没船発掘マニュアルが掲載されています。
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