秀吉を襲った大地震
【書 名】秀吉を襲った大地震
【著 者】寒川旭
【発行所】平凡社新書
【発行日】2010/01/15
【ISBN 】978-4-582-85504-3
【価 格】860円
副題は「地震考古学で戦国史を読む」。秀吉を2度も襲った大地震。政策にも大きな影響を与えたでしょう。1586年、中部地方と近畿東部を襲ったのが天正地震。富山城の佐々成政を下して大阪への帰路、坂本城にいた時に地震に遭遇し、大阪城へ逃げ帰っています。昔は龍が地震の現況と言われていましたが秀吉の書簡に伏見城の普請に地震対策をしっかりするようにという意味でナマズという言葉が初めて出てきます。山内一豊は京都にいましたが長浜城にいた娘を亡くしてしまいます。白川郷近くにあった帰雲城(かえりくもじょう)では能楽が行われていましたが山が崩れ、城と城下町が埋まってしまいます。
1596年の大地震では伏見城が倒壊してしまいます。京都に大仏を作っていましたが、こちらも倒壊。謹慎中だった加藤清正がいち早くかけつけたということで、謹慎がとけました。
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