桶狭間は晴れ、のち豪雨でしょう 天気と日本史
【書 名】桶狭間は晴れ、のち豪雨でしょう 天気と日本史
【著 者】松嶋憲昭
【発行所】メディアファクトリー新書
【発行日】2011/10/28
【ISBN 】978-4840142779
【価 格】777円
日本史を天気から考えた面白い視点の本です。紹介されているのは
・元寇
・桶狭間の戦い
・壇ノ浦の戦い
・島津の琉球入り
・二二六事件
・シーボルト台風
元寇は神風が吹いて助かったというのが通説ですが、文永の役は、小手調べか偵察だったのか、なぜか攻め寄せた後に戻ってしまいます。帰路、対馬ぐらいに停泊していたところに爆弾低気圧に遭遇。弘安の役は確かに台風が原因だったようですが九州の南部あたりを通過していたようで雨は降らず風がすごかったようです。部隊によって係留の仕方が違っていたようで密集型で係留していた船がやられてしまいました。
桶狭間の合戦は豪雨が信長側から今川側に流れており、雨が上がるのが数分、信長側の方がはやく軍を整え、用意していかなかった今川側を攻め込めたという説。壇ノ浦の戦いは潮の流れが途中で変わり、潮の流れにのった源氏が勝ったという通説でしたが、潮の流れにのっていたのは平氏で、これがために負けてしまったという説はなるほどです。歴史の見方がけっこう変わる一冊です。
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