ヤマト王権と十大豪族の招待
【書 名】ヤマト王権と十大豪族の招待
【著 者】関 裕二
【発行所】PHP文庫
【発行日】2013/8/19
【ISBN 】978-4-569-76033-9
【価 格】648円
古代の有力豪族である物部氏、蘇我氏、藤原氏、尾張氏、上毛野氏、阿倍氏、大伴氏、秦氏、天皇家、出雲国造家について述べています。
この本によるとヤマトの纏向にいち早く進出していたのが近江、尾張、熊野を根拠地とした尾張氏。その筆頭だったのが長髄彦(ながすねひこ、長い髄が白鳥をあらわしヤマトタケルのモデル)。そこへ吉備の物部氏が進出。こちらの筆頭が饒速日命(ニギハヤヒ)。尾張氏と物部氏に出雲が加わり北部九州にあった邪馬台国を詐称していた一族を滅ぼしましたが、出雲はこの後、裏切られます。
ところが疫病が流行り、占うと出雲の祟り。ニギハヤヒは九州に落ち延びていた出雲の王を神武としてヤマトに迎え入れました。この時、神武につき従っていたのが大伴氏。約束が違うと反対した長髄彦はニギハヤヒに殺されてしまい尾張氏は没落してしまいます。
出雲の一族の一派は越の国にも逃れていて、尾張氏と一緒に継体天皇を担ぎ出したのが蘇我氏。出雲につながる一族でした。それで我れ蘇り。これに百済や新羅などがからんで、なかなか興味深い話になっています。
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