増補新版 霊柩車の誕生
【書 名】増補新版 霊柩車の誕生
【著 者】井上章一
【発行所】朝日新聞出版
【発行日】2013/01/30
【ISBN 】978-4-02-261747-7
【価 格】720円
最近は飾りのない霊柩車が多いのですが、少し前までは祭りの神輿のような飾りつけをした霊柩車がよく走っていました、これを宮型霊柩車と呼ぶそうです。本書が書かれたのは古く、1984年。まだまだ宮型霊柩車の時代です。文庫本化するにあたり注釈をつけ、新たな章も付け加えられています。
江戸時代、大名行列が行われていましたが藩から何千人も移動するわけではなく、必要最低限の人間が江戸まで旅をし、江戸の手前で人足を雇って大名行列を仕立てていました。ところが明治維新でこの大名行列がなくなってしまいました。そこで考えたのが葬式行列(葬列)。それまでしめやかに行われていた葬送が、パフォーマンス化されます。先頭には奴の行列まであったそうです。
葬列は昭和初期まで続いたようですが、市電などが走るようになるとだんだん邪魔になってすたれていきます。そこで登場すうのが霊柩車。大阪で最初に誕生したようです。また市街化が進むと、火葬場などが郊外に移ります。阪急電鉄の千里線を計画したのは、もともと火葬場まで走らせる葬式電車を走らせるためだったんですね。もっとも火葬場の計画は頓挫してしまったようですが、名古屋では葬式電車が実現し、千早、池下から大久手を経て東八事に至る尾張電軌で昭和10年頃まで走っていたそうです。
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