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2012/09/01

江戸の本屋と本づくり

 【書 名】江戸の本屋と本づくり
 【著 者】橋口 侯之介 
 【発行所】平凡社ライブラリー
 【発行日】2011/10/7
 【ISBN 】978-4-582-76747-6
 【価 格】1400円

副題が「続和本入門」。江戸時代、蔦屋重三郎などよく発禁処分になりましたが、写本が作られ貸本屋が貸したりして、けっこう流布していたようで、あんまり発禁の効果がなかったようです。

和本はオリジナルの本に読んだ人がいろいろと書き入れをしました。これを手沢本(しゅたくぼん)と言いますが、本が後世に伝わることを皆が意識していたようで、決して自分のための朱書きではなかったようです。

今に伝わる出版用語はこの江戸時代に登場しました。例えば絶版は「禁書の版木を焼却処分し廃棄」。重版は現在は売れいきがよく版を重ねることになりますが当時は内容が同じ物を出すことで、もっとも本屋が気をつけないといけないことでした。またセドリという言葉があります。「背取り」が語源だとばかり思っていたら江戸時代、本屋仲間の運営する市場を「世利市(セリイチ)」と言っており、参加できるのは本屋仲間と許可を受けた「世利子(セリコ)」という業者。この世利子が各地をまわって古本を集め世利親(本屋仲間)に売って差額を儲けていました。

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