名古屋地名の由来を歩く
【書 名】名古屋地名の由来を歩く
【著 者】谷川彰英
【発行所】ベスト新書
【発行日】2011/10/20
【ISBN 】978-4-584-12344-7
【価 格】838円
【名古屋の語源】
根古屋(ねごや)に由来するのではというのが著者の説。中世における豪族の根城で、例えば鳴海城は根古屋城と呼ばれていたそうです。
【長者町繊維街】
住居表示に関する法律で味気ない街名に変わった中、名古屋では通名が生き続けています。例えば長者町ですがもともとは清須にあった町名。清洲越しで移転した時に町名もほとんど移転したそうで、長者町もその一つ。江戸時代は「ながものまち」と呼ばれていたそうです。
【ノリタケ】
ボンチャイナと言えばノリタケ。名前の由来は則武(ノリタケ)という町名で、現在、ノリタケの森があるところです。この則武ですが、もともとは人名だったそうです。
【鶴舞】
「つるまい」とも「つるま」ともよみますが、もともとは「ツルマ」で水が流れる間のようなところでした。これに「鶴舞」の字をあてたので「つるまい」とも呼ぶようになりました。
【御器所】
吹上駅の隣が御器所駅ですが、古い土地名で鎌倉時代にはあったそうです。熱田神宮の神領で、神事に用いる土器を献上していました。
【味鋺】
「あじま」とよみます。ここも古い土地で物部氏の支配地だったようです。尾張一宮の真清田神社一帯も物部支配の土地だったようで、壬申の乱で尾張氏が大海人皇子に味方する要因になったわけです。
【極楽】
もともとは高針と呼ばれていたそうです。針は「治」で、開拓の意味があったようです。名古屋市の平野部は洪水の被害が多く、高針は高地になっているので安住の地から極楽と名付けたようです。
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