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2012/08/30

小説後藤新平

 【書 名】小説後藤新平
 【著 者】郷 仙太郎
 【発行所】学陽書房
 【発行日】1999/08/18
 【ISBN 】978-4-313-75088-3
 【価 格】660円

後藤新平の名前はもちろん知っていますが、もともと医者で愛知県病院の院長をしていた時、岐阜で暴漢に襲われた板垣退助の治療もしていたんですね。この時に「板垣死すとも自由は死せず」と名言が生まれました。後に大臣などいろいろな要職につきますが、まずは科学的に調査して、根拠をもとに計画を立てて実行する点はすごいですね。

東京市長の後、山本権兵衛内閣で内務大臣の打診を受けた時に発生したのが関東大震災。国家の大事に大臣を引き受けることを決め、世界に誇れる都市にしようと復興計画に取り組みます。きちんと調査し、災害に強い都市計画を作り、縦割り行政のひどさをよく知っているので作ろうとしたのが復興省。調整に時間をかけてはいけないので権限を集中させた組織です。

です。ところが必要性が理解できない他の大臣や、政局に巻き込まれて結局、省から復興院に、しかも各省庁が権限をはなしませんので、最終的には調整機関になってしまいました。今回の震災の図式とまったく一緒ですね。

全体計画はできませんでしたが昭和通り、日比谷通りや隅田公園など今ま残る都市インフラは後藤新平の手によるものです。驚いたのは巻末の解説で、解説のよると著者の郷仙太郎はペンネームで本名は青山やすし。石原慎太郎知事の元で東京都副知事を勤めていた人物です。都庁時代は都市計画も担当していました、そら詳しいはずです。

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