官僚の責任
【書 名】官僚の責任
【著 者】古賀 茂明
【発行所】PHP新書
【発行日】2011/07/29
【ISBN 】978-4-569-79805-9
【価 格】720円
国家公務員というと責任を取らない、天下り問題など様々に語られますが、大学卒業して公務員になった時は青雲の志ではないですが国家のために燃えていたはずです。それがだんだんと骨抜きに、不思議だったんですがこの本を読んでシステムがなっていないことがよく分かりました。例えば経済産業省に入ると、中での異動はありますがずっと経済産業省。他の省でも同じです。
会社に入ると会社の利益をまず考える会社人間になるように、これなら国益よりも省益です。先輩が退官するなら困らないように天下り先を用意する互助組織となっています。中での評価も省の利益に貢献したかになります。完璧な部分最適(省益)で全体最適(国益)が無理なはずです。なかには筆者のように国益を先に考える公務員が出てくると異端視されてしまいます。
人の資質の問題以前にシステムを改めないといけません。本の中でいくつか提言されていて検討に値するものばかり、民主党がなぜ改革ができないかの分析もされていますが本にもある通り、今こそ改革のチャンスでもあります。
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