あまのじゃく日本風俗学
【書 名】あまのじゃく日本風俗学
【著 者】多田道太郎
【発行所】PHP文庫
【発行日】1988/1/19
【ISBN 】4-569-26135-3
【価 格】450円
京都にある現代風俗研究所の中心的存在が著者の多田道太郎氏。タコヤキスの熊谷真菜さんに講演してもらった時に、師匠として名前のあがっていた方です。
■日本は緯度大国
南北に長い日本はヨーロッパ10ケ国を覆う緯度になる大きさを持っています。緯度が大きいため北海道や沖縄など独特の文化を持つ文化的多様性が生まれます。先日、宮古島や石垣島へ行ったばかりなので確かにそうですね。お墓の形は全然、違うしシーサーや石敢當の魔よけ。家の形も全然違います。10月になっても18時はまだ日没前。
■自然を大切にの自然とは?
COP10が名古屋で開催され、自然や環境に注目が集まっていますが、この自然はいつの自然を指すのでしょう。自然と言いながら具体的な花の名前が出てこないことに疑問を呈しています。桜が咲く自然と言っても、よく見る桜は100年前に登場したもの。2万年前といえばブナの原生林です。
昔の桜はヤマザクラでしたが、すぐ散ってしまうので100年前に人工交配で作られたのがソメイヨシノ。最初は吉野千本桜のまねをして浅草の奥山に植えらたそうです。桜には太夫の名前が書かれた短冊がぶらさがっていて、花見の後に吉原へ繰り出す趣向だったそうです。
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