脱藩大名の戊辰戦争
【書 名】脱藩大名の戊辰戦争
【著 者】中村 彰彦
【発行所】中公新書
【発行日】2000/9/15
【ISBN 】4-12-101554-1
【価 格】680円
坂本龍馬など脱藩浪士はたくさんいますが、大名自身が脱藩。請西藩の藩主ですが、大政奉還した徳川家の処遇が決まらないことから脱藩して官軍と激突します。遊撃隊と合流し、まず小田原戦争を戦います。官軍がはなった火から火事となった町を領民と消化にあたるなど、なかなか規律のとれた隊でした。
仙台まで戦いましたが榎本武揚から徳川家が存続し、駿府に移ることになったことから戦争を辞め降伏。明治時代は苦労しましたが元藩士などが奔走し、最後は華族となりました。数奇な運命たどった殿さまで昭和16年まで生きました。
寝るときは常に身の左側を下にして寝ていました。これは刺客がやってきても心臓を守るための心得だったそうです。これができなくなって家族は死期が近いことをさとったそうです。大名と言えども壮絶な生き方なんですね。
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