伊勢神宮の暗号
【書 名】伊勢神宮の暗号
【著 者】関 裕二
【発行所】講談社
【発行日】2009/7/21
【ISBN 】978-4-06-215620-2
【価 格】1500円
近鉄電車で伊勢へ向かう途中、松阪を過ぎると斎宮という駅があります。普通しか止まりませんが、このあたりが斎王(天皇の娘など)が暮らしていた斎宮があったところです。国の史跡となっています。
博物館があるのですが、不思議なのが斎宮から伊勢神宮までけっこう距離があることです。近鉄ですと、明星、明野、小俣を越して宮川を渡り、宮町を過ぎると外宮のある伊勢市です。伊勢神宮に仕えるのならなんで近くに設置しなかったんでしょうね。
また毎日、伊勢神宮へ行くわけではなく年に数回だけ。しかも正殿の入口で待っていて、中まで入るのは童女です。近代になるまで持統天皇以外、歴代の天皇で伊勢神宮をお参りした天皇はいませんでした。天皇の祖先である天照大神を祭っているはずなんですが、伊勢神宮の真実に迫る本です。
東征した神武天皇は熊野から大和へ入りましたが、荒坂津というところへ行ったと日本書紀に書かれています。本居宣長は三重県の大紀町錦が荒坂津と言っていたそうで、そうなると伊勢神宮の元があったという滝原宮のすぐ近くまで来ていたんですね。
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