壬申の乱
【書 名】壬申の乱
【著 者】遠山美都男
【発行所】中公新書
【発行日】1999/1/25
【ISBN 】4-12-101293-3
【価 格】820円
副題が「天皇誕生の神話と史実」となっています。勝った側の大海人皇子の記録が残りましたが、大友軍はどう判断して、行動したか書いてありません。そこで実際はどんな戦いだったのか推察しています。
大海人皇子は不破の関から大津京へ攻め込んで勝利しますが、勝利の転換点は倭古宮(飛鳥)の地をおさえたことにありました。倭古宮をおさえたことで大津京は西と南から攻撃を受けることになります。大海人皇子側も危ない面がたくさんあり、大友皇子が倭古宮をおさえたら、不破の関は伊勢と大津の二面から攻撃を受けてしまいました。どちらに勝利がころんでもおかしくない戦いだったようです。
大海人皇子は漢の高祖(劉邦)になぞらえていたようですね。軍旗や大友軍と区別するために赤布をつけていましたが、これは劉邦軍のマネだったそうです。
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