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2009/08/10

英傑の日本史 信長・秀吉・家康編

 【書 名】英傑の日本史 信長・秀吉・家康編
 【著 者】井沢 元彦
 【発行所】角川文庫
 【発行日】2009/3/25
 【ISBN 】978-4-04-166219-9
 【価 格】552円

秀吉の朝鮮出兵は、兵農分離で専門職となった武士の失業対策だったなど、するどい視点で三英傑のいろいろな政策を書いています。

■秀吉のコンプレックス
知らない話も多く掲載され勉強になります。例えば、秀吉のコンプレックスは猿のような顔ではなく手にあったのではという説です。秀吉は多指症で指が6本あったようで、ルイス・フロイスが本国に送った報告書に記録があるそうです。また信長が「六つ」と秀吉を呼んでいた記録もあるそうです。このコンプレックスをバネに太閤まで上り詰めたんですね。

■姓と苗字
足利尊氏の「足利」、新田義貞の「新田」、明智光秀の「明智」は姓だと思っていたのですが、正確には苗字(氏族名)なんですね。「姓」は皆、「源」で公文書には「源尊氏」と書きます。これだと皆、「源」になりまぎらわしいので住んでいるところで区別するようになりました。上野国の新田にいたので新田義貞となります。「源」だと「氏の長者」の言うことを聞かないといけなくなります。松平元康(家康)の松平は苗字で、姓は「賀茂」になります。

秀吉は太閤になる時も近衛家の猶子となりますが、これは藤原氏になることになり藤原の家長の言うことを聞かないといけません。そこで天皇に頼んで「豊臣」という新しい姓をもらって藤原から独立しました。菊亭晴季という優秀なアドバイザーのおかげでした。

だいぶ前にファミリー会で三英傑の連載をしていたのですが、この本を読んでいたらもう少し、いろいろと話をふくらませらました。

→ 郷土の三英傑に学ぶ

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