戦国の群像
【書 名】戦国の群像
【著 者】小和田哲男
【発行所】学研新書
【発行日】2009/6/5
【ISBN 】978-4-05-404176-9
【価 格】790円
テレビなどで、よく戦国時代が取り上げられていますが、実際のところはどんな世界だったのか述べられています。
■料理は男のたしなみ
武士の教養の一つが「包丁」でした。日本に布教に来ていたヨーロッパ人には奇異に映ったようで、記録に残っています。客を招待するときに、そこの主人が調理した料理を出すことが最高のもてなしだったそうです。
■歳首甲冑の賀儀
毛利元就の部下に渡辺通という武士がいましたが、尼子攻めで失敗した時に追撃を受けた元就に変わり、元就の甲冑を着て主君の身代わりとなって討ち死にしました。元就は彼の忠義に報いるために、遺児を重臣に取り立てて、正月の甲冑開きの儀式をその子孫に任せたそうで、これを「歳首甲冑の賀儀」というそうです。
■乱取り
戦国時代は民衆にとっても大変な時代で、首塚を調べたところ1/3は女性だったそうです。また戦に勝つと雑兵たちは乱取りを行い、いわゆる略奪行為で、捕虜を売買する市までたっていて、九州では東南アジアにまで売られていたそうです。
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