四畳半神話体系
【書 名】四畳半神話体系
【著 者】森見登美彦
【発行所】角川文庫
【発行日】2008/3/25
【ISBN 】978-4-04-387801-7
【価 格】552円
「夜は短し歩けよ乙女」が面白かったので、この本も買ってきました。
今回も舞台は京都で、しかも下鴨から河原町にかけての、けっこう狭いエリアです。主人公は大学三年生で、1回生の時にキャンパスライフにあこがれて選んだサークルがダメだったと嘆いていますが、その時に入ろうと思った4つのサークルとも、結局同じような末路になるパラレルワールドものです。でも、最後にエピソードが全部つながる点はすごいですね。
「夜は短し歩けよ乙女」のサブキャラが登場するのですが、仙人のような樋口師匠に京都に貢献しないといけないと命じられたのが「哲学の道」のベンチに腰かけて西田幾多郎の「善の研究」を読みふけり、哲学的な会話を議論すること。これは不毛な試みでしたが、笑えますなあ。これは2作目なんですが、やはり下鴨古本まつりが舞台の一つになっています。
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