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2009/01/10

古本屋群雄伝

 【書 名】古本屋群雄伝
 【著 書】青木正美
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2008/12/10
 【ISBN 】978-4-480-42491-4
 【価 格】1200円

文庫と言いながらけっこう分厚い本です。彷書月刊に連載されたものを加筆、修正したもので、いろいろな古本屋さんが取り上げられています。

■待賈堂
江戸の古本屋に達磨屋五一という古本屋さんがいて、屋号は待賈堂でした。良書を集めるために珍書とみれば待賈堂という印を押し、この本は達磨屋が見て珍書と保証した本だということで広告しました。これで本が集まるようになります。

■波木井書店
なかなかマーケティングにすぐれた古本屋さんでした。

敗戦後に闇市をリサーチすると手製の煙草がよく売れていました。その巻紙を提供するために敗戦で要のなくなた「マライ語事典」などを見つけて巻紙の大きさに裁断して卸をして商売を拡げることができました。

店舗を構え何を専門にするか考えた時に医学書のように紙質や高度な印刷を要するものはそう簡単に新本が出ないだろうと考えて、医書を買いまくり、医学書の波木井として名を売りました。

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