平野屋武兵衛、幕末の大坂を走る
【書 名】平野屋武兵衛、幕末の大坂を走る
【著 者】脇田 修
【発行所】角川選書
【発行日】1995/4/10
【ISBN 】4-04-703259-X
【価 格】1300円
先日、東京へ行った際に、神田古書会館へ寄り、ちょうどやっていた古書市で見つけた本です。巻末を見るとオヨヨ書林が出していた本です。
幕末から明治にかけての動乱期の大坂で、両替商の大番頭として暮らした平野屋武兵衛が残した日記です。孝明天皇は毒殺されたのではという説がありますが、数年前にも毒殺未遂の噂が流れたことがあるんですね。
両替商としてリスクが大きいのが大名貸しです。いつ踏み倒されるかわかりません。直接の貸付もありましたが講を組んで、世話役のもとに共同で貸したりしました。今でいうメインバンクによる共同融資ですね。
日記を残した平野屋武兵衛ですが、無事に幕末を乗り切り、お初天神近くの老松町にずっと子孫が残っていました。老松町からの引っ越し時にこの日記が世の出ることとなりました。
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