戦国武将人気のウラ事情
【書 名】戦国武将人気のウラ事情
【著 者】鈴木 眞哉
【発行所】PHP新書
【発行日】2008/06/27
【ISBN 】978-4-569-69940-0
【価 格】720円
戦国武将のいろいろなエピソードが伝わっていますが、これは徳川時代の子孫が先祖のことをPRしようとか、勝った側が負けた側を悪者にしようと意図したものが多く、実態はよく分からないんだそうです。
例えば信長が朝倉、浅井の挟み撃ちになり窮地に陥いった時に秀吉が殿(しんがり)を願い出て、無事に信長を逃がした話がありますが、殿で残ったのは秀吉だけでなく池田勝正や明智光秀もいました。ただ、最終的に勝ち残った秀吉だけの名前が残りました。
「人間の評価なんて棺おけに蓋をされてから決まるものだ」という言葉がありますが、蓋をされてからも時の政権の考え方や時代の雰囲気(朱子学が流行)で、揺れ動くことがよく分かります。坂本龍馬も司馬遼太郎によって再評価されましたね。
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