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2007/12/16

戦国武将このすごい眼力に学べ

 【書 名】戦国武将このすごい眼力に学べ
 【著 者】小和田哲男
 【発行所】知的生きかた文庫
 【発行日】2007/12/10
 【ISBN 】978-4-8379-7677-6
 【価 格】533円

慶長3年(1598年)8月18日、伏見城で秀吉が息をひきとりますが、その1カ月前の7月4日に秀吉が重大なことを言い残していたことがヨーロッパの記録に残っています。宣教師が本国に送った書簡によると秀吉が諸大名を集め、家康に全国統治を委任することを伝え、秀頼が統治の任にたえる歳になったら政権を返してほしいという内容だったそうです。この内容をずっと信じていたのが大阪方だったんですね。

■国家安康 君臣豊楽
大阪との戦いとの発端になった方広寺の鐘銘事件ですが、この銘の作者が清韓文英という南禅寺の長老です。伊勢の生まれで、津市乙部の上宮寺にお墓があります。鐘銘事件は家康の言いがかりで、大阪方が滅びた後も方広寺の鐘はそのままで現在まで伝わっています。

■三方ケ原の戦い
武田信玄と家康が戦って、家康が負けた戦で12月に行われましたが、前哨戦が10月に天竜川で行われました。この時、天竜川の池田で渡船業を営んでいた船守たちは家康軍だけを輸送して、武田軍には船を貸さず武田軍の追撃をうけませんでした。家康はこれに感謝して、徳川軍を援護した船守たちだけに営業許可を与え、この特権が明治まで続いたそうです。こんな話があったんですね。

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