鈴木敏文 経営の不易
【書 名】鈴木敏文 経営の不易
【著 者】緒方 知行
【発行所】日経ビジネス人文庫
【発行日】2007/6/1
【ISBN 】978-4-532-19404-8
【価 格】648円
セブンイレブンの創業者・鈴木敏文の経営の言葉を集めた本です。不易とは松尾芭蕉が作った不易流行からの言葉で、ずっと変わらないことを言います。
■量は質を凌駕できない。
質的イノベーションを欠いた量的規模拡大はむしろスケールデメリットを生じさせかねない。
赤福の偽装が始まったのが量的拡大への対応からでした。あの時に苦心して、大量に作りたてを製造できる質的イノベーションをはかっていたら今回の事件にはならなかったのですが
■同じ資質をもつ二人のうち、一人はその仕事経験がなく、もう一人は経験をもっているとしたら
私は躊躇なく前者を選ぶ
現場経験があると時として「そんなことは無理だ」という反応になってしまいます。経験がないと、もともと知らないので新しい考え方に対して謙虚で、理屈で考えることになります。鈴木敏文自身も店舗やバイヤー経験なくセブンイレブンを立ち上げました。
■先入れ先出しであってはならない。
後入れ先出しこそが、お客様の立場で正しい商売だ。
これを現場で実践するのは、本当に至難の業ですね。
■小売業はドメスティックビジネスである。
歴史、文化、風土、環境条件、社会的・経済的条件などが異なれば、そのままでは成功しない。
セブンイレブンの「おでん」のダシが地方によって違うのは有名な話ですが、確かにカルフール、ウォルマートにしてもなかなかうまくいっていませんね。
こういった語録が100紹介されています。
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