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2007.10.30

京古本や往来 特別号「紡」

仏教書専門書肆「其中堂」さんに「京古本や往来」を送っていただきました。

「京古本や往来」は京都の古本屋さんが集まった京都古書研究会が出していた機関誌で残念ながら100号でいったん休刊になっています。今年設立30周年記念ということもあり特別号「紡」として出されました。

表紙には1978年11月に百万遍・知恩寺で開催された青空古本まつりの写真が掲載されています。なんで第一回じゃないんだろうと思って中を読むと、第一回目は京都古書店地図を配って、各店で協賛のセールを行う形で実施されていたんですね。実質的な古書市は2回目からでした。

確かこの頃、新聞を見て「青空古本まつり」行った覚えがあるので、ひょっとすると初参加はこの第2回目かもしれません。単なる古書市ではなく京都らしく古本供養から始まり、境内で始まったオークションでは落札されると寺の鐘がゴーンとなって実に京都らしかったですね。

当時、学生でしたが集めていたSFマガジンの一括ものがオークションで出ていたので初参加ながらがんばって落札しました。重い目をして下宿まで持って帰った覚えがあります。落札し鐘の音を聞くのはなかなか風情がありました。

そうそう、昔、京都古書研究会20周年の「京古本や往来」に雑文を書いていたんですが、まだ京都古書研究会のホームページに残っていました。 >> 仮想古本屋の時代

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2007.10.29

'98年版3分間ごとに世界通になる本

 【書 名】3分間ごとに世界通になる本('98年版)
 【著 者】竹村 健一
 【発行所】青春出版社
 【発行日】1997/12/5
 【ISBN 】4-413-03090-7
 【価 格】1400円

古書市で掘り出してきた本です。今からちょうど10年前に出た本ですが、慧眼ですねえ。

■沖縄の経済特区
沖縄をシンガポールみたいに経済規制を解除して自由にしてみてはどうかという案がのっています。これは現在の経済特区ですね。規制緩和、自由化促進の実験県として最適ということで沖縄が取り上げられています。

■21世紀中国の時代
95年春に1ドル80円という円高時代でしたが、本では2010頃には円安となり、世界的に食料や石油などのエネルギーが足りなくなり、日本はパンチを受けるとあります。原因は中国で、生活が豊かになることで小麦や米の主食から肉食への変貌が起こり穀物が足りなくなると、まさに今の状況ですね。

■税金を安くするのに反対する企業
シンガポールが40%だった法人税を26%に下げましたが、本来は25%の予定だったそうです。ところが日本企業の現地法人が猛反対。日本では法人税が25%以下の国はタックス・ヘブンと見なされて、その分の税金を日本で払わないといけないそうです。何とも本末転倒なお話ですね。

10年前に出た本ですが、今読んでもとっても新鮮ですね。


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2007.10.28

伊予小松藩会所日記

 【書 名】伊予小松藩会所日記
 【著 者】増川 宏一
 【発行所】集英社信書
 【発行日】2001/07/22
 【ISBN 】4-08-720100-7
 【価 格】660円

四国・西条市の隣に小松藩という1万石の小さな藩がありました。今は愛媛県小松町になっています。城はなく殿様が住む陣屋が城代わりでした。正式な藩士は数十人。小さな藩でしたが江戸時代から明治維新まで改易されることなく残りました。藩の公用の馬は1頭だけで、いわば公用車が1台だけという藩です。

この藩の会所日記が150年にわたって書き綴られ、当時の庶民や武士の生活が細かく書かれていました。それを紹介したのが本書です。藩が昔、借りた借金の証文をもって押しかけてきた人に対する対応、酔って喧嘩になったのが刃傷沙汰事件になってしまった時の対応、盗人を探すため隣の藩や遠くまで派遣する様など当時の様子がよく分かります。

藩の財政は厳しかったのですが、これは参勤交代などの費用などがボディブローのように効いていました。船で大阪へ出て、そこから船で伏見まで上り、後は大名行列で江戸へ向かいます。総勢110名ほどですが、藩士は30名ほどで後は荷物運搬の小者です。江戸への引越し行列のような状況でした。ちなみに加賀藩は4000名、仙台藩は3500人でした。

小さな藩でしたが、懸命に運営していたようで享保の飢饉では一人の餓死者を出すことなく乗り切っています。隣の今治藩では113人の餓死者が、大きな松山藩では5705人でした。さすがにこれは松山藩の失政と藩主は謹慎を命じられています。

黒船来航の時は海防ということで大阪の天保山に4名を送っています。その後、伝法村(大阪市西淀川区)へ持ち場を移っています。藩から勤皇の志士が出ていたこともあり、戊辰戦争では早くから官軍側でした。足軽を含めて100名ほどの藩ですが、半分の51名を新潟の長岡に派兵しています。戦死1名、重傷1名、軽傷1名と犠牲者が出ています。官軍が勝利した後、善光寺見物や買物をしながら帰った記録も残っています。

現在の感覚でいうと、考えられないような記述もあるのですが、江戸時代の庶民や武士がどんな暮らしをしていたのか人間模様がよく分かる一冊です。不倫や駆け落ちの話も出てきます。

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2007.10.24

第31回 秋の古本まつり(京都)

第31回 秋の古本まつり

日時:2007年10月31日(水)~11月4日(日) 10:00-17:00
場所:京都 百万遍 知恩寺境内

恒例のチャリティオークション、特選オークション以外に今年は京都古書研究会30周年ということもあり「ふるほん寄席」などが開催されます。

>> 京都古書研究会

また別途、古書店時即売会が開催されます。

日時:2007年11月23日(金)~11月25日(日) 10:00-17:00
場所:京都文化博物館別館(烏丸御池)

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2007.10.23

勝谷誠彦の知られてたまるか!

 【書 名】勝谷誠彦の知られてたまるか!
 【著 者】勝谷誠彦とムーブ
 【発行所】西日本出版社
 【発行日】2007/10/2
 【ISBN 】978-4-901908-32-0
 【価 格】1200円

大阪のお店の料理などを紹介した本ですが、けっこう変わっています。

大阪の朝日放送に「ムーブ」という番組があり、レギュラーコーナーに勝谷誠彦氏の「知られてたまるか」というコーナーがあります。勝谷誠彦氏と朝日放送のアナウンサーがお店を食べ歩きする番組なんですが、店名などはいっさい言わず、行きたければ視聴者自らが探しなさいになっています。

テレビで放映すると、それを見た視聴者が店に殺到し、常連客が入れなくなります。テレビで見た層は去っていくのも早く、常連客が戻ってくれるとは限りません。そこで本気で探すような客なら新たな常連客になってくれるだろうというコンセプトで始まったコーナーです。

そのコンセプトそのままに本が作られていて、番組で取り上げた51店が紹介されていますが、場所も店名も分かりません。最後に袋とじがあり、これを破らないと分からない仕掛けになっています。

番組は見ていないのですが勝谷誠彦氏とアナウンサーとの掛け合い漫才みたいな会話が面白いですね。最後は毎回、水戸黄門のように「探せるものなら、探してみい」で終わっています。

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2007.10.19

古本蘊蓄

 【書 名】古本蘊蓄
 【著 者】八木 福次郎
 【発行所】平凡社
 【発行日】2007/10/1
 【ISBN 】978-4-582-83373-7
 【価 格】2500円

著者の八木福次郎氏といえば古書好きの月刊誌である日本古書通信を出されている、あの八木福次郎氏です。その日本古書通信に連載されたコラム記事をまとめたものです。それにしてもお元気で92歳なんですね。

■日本最初の喫茶店
 明治21年4月13日 上野西黒門町で開店した可否茶館
 創業者は国姓爺合戦の主人公・鄭成功の子孫です

■甲子園の語源
 西宮市に建設された甲子園球場ですが建設が始まったのが大正13年。甲子(きのえね)の年だったので甲子園になりました。


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2007.10.16

戦国軍師の合戦術

 【書 名】戦国軍師の合戦術
 【著 者】小和田 哲男
 【発行所】新潮文庫
 【発行日】2007/10/1
 【ISBN 】978-4-10-128852-9
 【価 格】438円



戦国時代ですが軍師の役割といえばまず呪術でした。吉の日を選んで出陣したり、けっこうゲンを気にしていました。日が悪いと出陣の日を伸ばしたりしていました。山本勘助の頃から呪術&戦術指南に変わっていったようです。

■残念石
築城にあたって石切り場や城で石垣に用いられなかった残念石がありますが、これは運搬の途中で落ちた石だそうです。落ちたが落城につながるということで放置され残念石になりました。

■セーマン ドーマン伊勢の海人がもぐる時にセーマン、ドーマンの印を描いた手袋などをつけてもぐります。セーマンは安倍清明の五芒星で、ドーマンは九字
になります。これって、けっこう古い歴史があるんですね。

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2007.10.12

日本遺構の旅

 【書 名】日本遺構の旅
 【編 者】なるほど地図帳日本編集部
 【発行所】昭文社
 【発行日】2007/9
 【ISBN 】978-4-398-14305-1
 【価 格】700円

歴史や地図から消えてしまった遺構を紹介していますが、知らない話題も多いですね。

■渋谷にロープウェイがあった!
渋谷の東横百貨店から玉電ビルまで山手線や貨物線の上を通る80mほどのロープウェイでした。東横百貨店の屋上にあったアトラクションの一つだったため、降りられずまた東横百貨店に戻ってくるロープウェイでした。1951年に出来ましたが玉電ビルの解体によりなくなりました。

■安濃津
「廻船式目」に三津七湊に出てくる安濃津ですが、大地震で湊が壊滅したというのが定説でした。どうもそうではなくラグーンになっていた藤方がだんだん自然に埋没していたのと城下町として整備されたのが原因のようです。今は伊勢湾に流れている岩田川ですが当時は途中から北に向かい安濃川に合流していたんですね。


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