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2007.09.28

「粉もん」庶民の食文化

 【書 名】「粉もん」庶民の食文化
 【著 者】熊谷真菜
 【発行所】朝日新書
 【発行日】2007/9/30
 【ISBN 】978-4-02-273165-4
 【価 格】740円

日本コナモン協会・会長 熊谷さんの最新刊でコナモンの話題満載です。大学の卒論に「たこやき」をテーマに選んで以来、コナモン一筋ですね、単なる食いしん坊ではという説もありますが(笑)知らない話もたくさん出てきます。

■1957年家庭用たこ焼き器が発売
その前には花街でお座敷たこ焼きもあったそうで、道頓堀の食いだおれで「たこ焼き御膳」がありますが、その前からあったんですね。

■アメリカ小麦粉戦略
戦争が終わり食糧難となった日本に救いを差し伸べたのがアメリカですが、背景には小麦粉の生産能力が高まり、余剰になっていた背景があったんですね。そのため、日本に有利な条件で提供されることになりました。こんな背景があったんですね。


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2007.09.21

戦国武将 名将の手の内

 【書 名】戦国武将 名将の手の内
 【著 者】小和田 哲男
 【発行所】知的いきかた文庫
 【発行日】2007/09/10
 【ISBN 】978-4-8379-7656-1
 【価 格】533円

戦国武将21名の手の内を解説していますが、企業戦略の考え方のヒントになりますね。

■捨てる
毛利元就が九州に侵攻し、立花城を奪い取りましたが大友宗麟の画策で、大内と尼子が山口や出雲へ進撃を開始しました。すぐに立花城を捨て兵を戻しましたが。この決断は見事でしたね。せっかく手に入れたものに執着してしまいがちですが常に大局から考える姿勢が必要です。

■プロジェクトの意識統一
大阪城冬の陣では3つの派閥に分かれていました
1.大野治長、後藤又兵衛、
2.木村重成、真田幸村、明石全登
3.長曾我部盛親、毛利豊前守

実際、真田丸で真田が戦っている時に毛利や後藤は応援していません。これが夏の陣では2分され籠城組と出陣派に分かれます。意見を統一してプロジェクトとして一丸となって難局を乗り切れず、分散した戦いになってしまいます。

■大敗北しなければ名将ではない
朝倉家の重鎮であった朝倉宗滴の言葉です。宗滴自身は連戦連勝のため自分は名将ではなかったと言っています。挫折の経験が人を2倍にも3倍にもするということを言いたかったようです。

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2007.09.10

武士の家計簿

 【書 名】武士の家計簿
 【著 者】磯田 道史
 【発行所】新潮新書
 【発行日】2003/4/10
 【ISBN 】4-10-610005-3
 【価 格】680円

神保町の古書店にかけつけ古文書を手に入れるところからスタートします。これが加賀藩士の猪山家文書でした。加賀藩の御算用者として幕末から明治にかけて克明な資料を残したことで、知られざる武士の生活が分かってきました。

武士がどんな生活をしたか、どんなお金の使い方をしたかほとんど分かっていませんでしたが、借金が多くて大変になった猪山家では一大

決心をして借金整理を始めます。今後は計画的に家計管理しようということで家計簿がつけられ文書が後世に残ることになりました。

猪山家の借金整理では家財を売り払い、不退転の決意を示し、借入先との交渉を行いました。現在の再建計画とやることは同じですね。

■蔵米知行
領地が与えられますが、実際は自分の領地に関係なく年貢が手元に入ってくるシステムになっています。つまり領民は領主の顔を見ることはありません。日本の領主制は領主と土地につながりが希薄な変わった領主制になっていました。

■妻の財産
今、考えている以上に妻の財産権があり、離婚してもさっさと再婚していました。32名の宇和島藩士のうち13人が離婚経験者でしかもバツ2は5人いました。

■猪山成之
幕末から維新にかけて活躍したのが猪山成之です。加賀藩の御算用者でしたが、戊辰戦争時にロジスティックスなどを見事にこなし、人材のいない明治政府に請われて出仕することになります。目をかけてくれたのが大村益次郎で、靖国神社に銅像が建っていますが、この建立に尽力したのが猪山成之でした。

他にも大久保利通が石川県士族・島田一良に暗殺されましたが、処刑された島田の遺骸を引き取りにいきました。なかなか胆力のある人です。、

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2007.09.05

嫌なことがあったら鉄道に乗ろう

 【書 名】嫌なことがあったら鉄道に乗ろう
 【著 者】野村正樹
 【発行所】日経ビジネス人文庫
 【発行日】2007/8/1
 【ISBN 】978-4-532-19407-9
 【価 格】714円

著書の野村先生には毎年夏になると大阪まで来ていただいて「知的生産の技術研究会・関西」で講演をしていただいています。ここ2年ほどは「人生後半の夢を実現する方法」、「ビジネス脳を鍛える電車力トレーニング」というタイトルで電車をテーマに講演してもらっています。ビジネス書を多く出されている野村先生ですので、単なる電車の話ではなく毎回、ビジネスや人生論的な講演になっています。野村先生にとっては、ちょうどこの時期に阪急や阪神百貨店で「鉄道模型フェスティバル」が行われますので、それが主目的かもしれませんが(笑)

本書は日本経済新聞社から出ていた本が文庫化されたものです。「新しい生活をスタートさせた時」など人生の節目、節目で電車を題材に魅力や楽しみ方を紹介しています。

そうそう大阪に阪堺線というチンチン電車が走っていて、通天閣のすぐ近くにある恵比寿町から住吉公園を結んでいるのですが「21世紀に残したい鉄道風景」に「50年前の車両が全身で関西弁を叫んでいる」と紹介されているそうです。これはなかなかうまい表現ですね。

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2007.09.02

壬申の乱を歩く

 【書 名】壬申の乱を歩く
 【著 者】倉本 一宏
 【発行所】吉川弘文館
 【発行日】2007/7/1
 【ISBN 】978-4-642-07978-5
 【価 格】2500円

文字通り、壬申の乱で大海人皇子が歩いた道をたどる本です。

まず天智天皇から皇位を譲ると言われたのを辞退し大津宮から吉野宮へ向かいます。この時のコースーは大津宮から小関越をし、山科の四ノ宮へ入り、南へ向かいます。山科駅から京都橘大学行きのバスに乗ると北大塚から大宅一里塚までバスが走っていますが、ちょうどこの路線に沿っています。昔の街道筋でした。

さらに醍醐寺のそばを抜け、六地蔵から平等院へ、木津から下ツ道に入って飛鳥の島宮を抜けて吉野へたどりつきます。

壬申の乱のコースでは吉野から榛原へ抜けて、榛原から近鉄線に沿って名張へ、名張川の手前に隠駅家がありました。伊賀神戸から木津川沿いに伊賀へ進み佐那具から今度はJR線に沿って進みます。柘植、加太、関、亀山と過ぎ河野駅から北上し、四日市を越えて桑名へ向かいます。桑名からは近鉄養老線沿いに不破の関(関ヶ原)へ進みます。

桑名に大海人皇子が足を洗ったという井戸(御足洗井)が伝わっていますが、当時は海がかなり内陸に入っており、今の近鉄線付近を歩いたはずということで本物じゃないようですね。

敗れた大友皇子は大津から牛尾峠を越え、山科の大宅から六地蔵を経て、宇治川沿いに桃山へ出て淀から山崎へ出たところで、大海人皇子軍に追いつかれ自害したと言われています。こちらもいろいろと伝説が残っており、房総に逃げたという伝説があります。房総の大友伝説の特徴は必ず蘇我氏が登場します。

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