古本屋サバイバル
【書 名】古本屋サバイバル
【著 者】小田光雄、河野高孝、田村和典
【発行所】編書房
【発行日】2001/3/20
【ISBN 】4-7952-3750-6
【価 格】1700円
「出版社と書店はいかにして消えていくか」等の著者である小田光雄氏と駒場東大前にある河野書店店主・河野高孝氏、浜松にある時代舎店主・田村和典氏の対談集です。ブックオフ問題など古本屋をとりまく状況などが分析されていて、これが面白いですね。
■静岡・音羽町の赤春堂
北原白秋の白秋に対抗してつけた店名の古本屋で、客が入ると店の電気がつき、店内をぐるっと見て何も買わずに出ると、背後でぱちっと電気が消える店なんだそうです。恐ろしそうな古本屋ですね。
■店主を試す客
「国訳妙法蓮華教」を持ち込んだ客が、「この本が何か分かりますか?仏教書なんていったら帰りますよ。」と一言。店主が「何ですか?」と聞いたら、「この本が何か分かったら私の蔵書を売りましょう。」との返事。店主はしっかり宮沢賢治と答え、商談成立に。古本屋さんは昔も今も勉強ですね。
■店主よりも棚に詳しい客
お宅の座っているところの左から3番目の上から2段目の右から何番目にこの本があるから取っといてと電話がかかってくるそうです。恐ろしい客ですね。
■古本屋に来る客は車を持っていない
面白い分析が出ていて、古本屋に来る客で車を持っている人は少ないそうです。
■ブックオフの参入
ブックオフへは他産業からの業態転換が多いのですあ、背後に郊外型店舗の賃貸借契約があるという分析がなされています。ペナルティを払わなくてはいけず撤退ができない。それなら出店費用の低いブックオフという動きがあるそうです。なるほど。
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