« 失敗学の法則 | トップページ | 敗者から見た関ヶ原合戦 »

2007/05/10

ザ・ファシリテーター

 【書 名】ザ・ファシリテーター
 【著 者】森 時彦
 【発行所】ダイヤモンド社
 【発行日】2004/11/11
 【ISBN 】4-478-36071-5
 【価 格】1,600円



開発センター長に抜擢された黒澤涼子(リョウ)。ところが赴任することになる開発センターは20%ぐらいが博士で、また年齢も自分より年上ばかりという職場です。リョウの名前や顔は知っているが詳しく知らない中、まずは自分を理解してもらおうと行ったのがインテグレーションという手法です。

まずはリョウが自己紹介と目標や抱負をしゃべると退席。

議論がうまく流れるようにファシリテーターが入り、メンバーで話し合います。
・リョウについて知っていることを挙げる
・リョウについて知りたいことを挙げる
・リョウに知っておいてほしいことを挙げる
・今年の目標を達成するために皆がどう貢献できえるかを挙げる

この後で、リョウが入場して質問やコメントに答えるという手法です。これはなかなかいいですね。言いたいことを言える場を設定し、ジョハリの窓を使ってリョウ自身の自己開示やフィードバックを行います。

内容は小説ですので気楽に読めます。実際に応用できるフレームワークやどういった場面で使うか参考になります。ファシリテーションについて学びながら企業の立て直しも楽しめるなかなか贅沢な本です。

「モアorレス」という今後増えるもの、減るものを洗い出していくフレームワークはいろいろなところで使えそうです。


|

« 失敗学の法則 | トップページ | 敗者から見た関ヶ原合戦 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ザ・ファシリテーター:

» 『ザ・ファシリテーター』を読んで得たもの [マムやんの不定期便]
 先日、読んだ森時彦著『ザ・ファシリテーター』の中で感銘を受けた部分を少し、引用 [続きを読む]

受信: 2007/07/08 09:16

« 失敗学の法則 | トップページ | 敗者から見た関ヶ原合戦 »