【書 名】日本の社会戦略
【著 者】稲盛和夫、堺屋太一
【発行所】PHP新書
【発行日】2006/11/29
【ISBN 】4-569-65805-9
【価 格】740円
副題が「世界の主役であり続けるために」になっています。日本の大局的な方針として「徳」と「富」のある国づくりを提言しています。
稲盛和夫氏は日経ビジネスで西郷南洲の連載をしていましたが、この本でもいくつかの言葉を紹介しています。
その一つが「命もいらず奈もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るもの也。この始末に困る人ならばでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られるなり」で、この頃の官製談合事件などの報道を見るとまさにそうですねえ。メザシの土光さんのような人物はなかなか出てきません。
■ご理解ください
堺屋太一氏が経済企画庁長官時代の面白い逸話が紹介されています。官僚が法案をもってきて、反対すると最後は決まって「ご理解してください」と言うんだそうです。
ある日、「理解しているから反対しているんだ、ご理解してくださいとは失礼じゃないか」と諭したところ「また明日ご説明にうかがいます」。こうなると漫才ですなあ。日本の官僚は1つの案だけですがイギリスやフランスの官僚は複数の案を出し、政治に選ばせるそうで、どれだけの案を出せるかが評価されるそうです。
■貢献面産業分類
堺屋太一氏が提唱する新しい産業分類です。
物財産業-農業、製造業、建設業
位置産業(物財の位置を変える産業)-運輸業、流通業、金融業、賃貸業
時間産業(時間に貢献する産業)-映画、テレビ、レジャー、医療、健康
知識産業-教育、情報産業、デザイン創造
おもしろい分け方ですね。
■タックスペィヤーへの意識
アポロロケットの打ち上げでテレビのアナウンサーが「このシーンを見るためにアメリカ国民は一人当たり39ドルずつ払っています。」としゃべったそうで、日本ではタックスペィヤーの意識が低いですね。
→ 『日本の社会戦略』
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