« December 2006 | Main | February 2007 »

2007.01.30

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

 【書 名】餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
 【著 者】林 總
 【発行所】ダイヤモンド社
 【発行日】2006/9/28
 【ISBN 】4-478-47088-X
 【価 格】1500円



父親の死去に伴い、会社を継いだのはいいのですが分かったのは借金だらけという体質。これをコンサルティングにいろいろと会計的な示唆を受けて立て直していきます。なんとなくゴールによく似ています。

コンサルティングを受けるのは、いつもフランス料理店や餃子屋などで、食事をしながらというシチュエーションです。寿司店ではコハダと大トロとどちらが儲かるかの質問が出ます。1個あたりの利益は大トロの方が大きいですが、資金がすぐに回転する面ではコハダの方が有利です。

会計センスを学べ、B/S、P/Lの何に着目したらよいか学べます。これはなかなかおすすめの本です。

→ 『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.01.28

「出雲抹殺」の謎

 【書 名】「出雲抹殺」の謎
 【著 者】関 裕二
 【発行所】PHP文庫
 【発行日】2007/1/25
 【ISBN 】978-4-569-66768-3
 【価 格】590円



副題が「ヤマト建国の真相を解き明かす」になっています。出雲は神話の世界と言われていましたが、荒神谷遺跡の発掘や出雲大社の金輪の発見など出雲に大きな国があったことが明らかになってきました。

前半は氏が今まで展開してきた説が中心なんですが、一番最後が面白いですね。大国主神とは一体何だったのか、鍵は事代主神(言代主神)にあったというのが氏の説です。

最後に舞台は出雲から伊勢に移りますが、天照大神の正体は今までの氏の説であったヒミコではなく、とんでもない人物になっています。

→ 『「出雲抹殺」の謎』

| | Comments (5) | TrackBack (0)

2007.01.24

強奪されたロシア経済

 【書 名】強奪されたロシア経済
 【著 者】マーシャル・J・ゴールドマン
 【発行所】NHK出版
 【発行日】2003/10/25
 【ISBN 】4-14-080819-5
 【価 格】2600円



日本などがサハリンなどに敷設していたパイプラインにロシア政府から横槍が入り、結局ロシア政府系ガスプロム社が権益の過半数を獲得しましたが、この本を読むとさもありなんという気になりますね。

いかに国家の財産をオリガルヒなどが強奪してきたか歴史的に詳細に述べられています。一番面白いかったのが創業の手続きでドイツの場合は手続きがほとんどなく2時間ほどで行えますが、ロシアでは手続きの山で、全ての手続きを忠実に行うと1,365日かかるそうです。

知的生産の技術研究会・関西で訳者の鈴木博信先生にこの本を踏まえて講演していただきました。

>> ソ連崩壊とロシア政治史のサイクル 2006年6月

→ 『強奪されたロシア経済』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.01.22

古代史 封印された謎を解く

 【書 名】古代史 封印された謎を解く
 【著 者】関 裕二
 【発行所】PHP研究所
 【発行日】2005/8/31
 【ISBN 】4-569-64370-1
 【価 格】476円



邪馬台国から壬申の乱、聖武天皇に至る蘇我と藤原の戦いを中心に書かれていますが、関裕二氏の既存の本に載っている内容ですね。とても平易には書かれていますが。

近鉄・八木駅の京都行きホームに若草書店があり、よく電車の乗り継ぎで時間があるとのぞいています。関裕二氏の本がいつも平積みになっています。よく売れるんでしょうね。入口に平積みになっており、読んでいない本だなと思わず買ってしまいました。

八木駅は交通の要所で南に行けば八木西口駅の次が畝傍御陵前で、飛鳥への玄関口になります。東を行くと耳成山はすぐそこで、次に急行が止まるのが桜井駅、三輪山の麓になります。西に行けば一つ目の真菅駅は蘇我の拠点だったところです。

北に向かえば鏡作神社や唐古・鍵遺跡です。古代史の本を買うには一番最適な本屋かもしれません。

→ 『古代史 封印された謎を解く』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.01.21

日本の社会戦略

 【書 名】日本の社会戦略
 【著 者】稲盛和夫、堺屋太一
 【発行所】PHP新書
 【発行日】2006/11/29
 【ISBN 】4-569-65805-9
 【価 格】740円



副題が「世界の主役であり続けるために」になっています。日本の大局的な方針として「徳」と「富」のある国づくりを提言しています。

稲盛和夫氏は日経ビジネスで西郷南洲の連載をしていましたが、この本でもいくつかの言葉を紹介しています。

その一つが「命もいらず奈もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るもの也。この始末に困る人ならばでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られるなり」で、この頃の官製談合事件などの報道を見るとまさにそうですねえ。メザシの土光さんのような人物はなかなか出てきません。

■ご理解ください
堺屋太一氏が経済企画庁長官時代の面白い逸話が紹介されています。官僚が法案をもってきて、反対すると最後は決まって「ご理解してください」と言うんだそうです。

ある日、「理解しているから反対しているんだ、ご理解してくださいとは失礼じゃないか」と諭したところ「また明日ご説明にうかがいます」。こうなると漫才ですなあ。日本の官僚は1つの案だけですがイギリスやフランスの官僚は複数の案を出し、政治に選ばせるそうで、どれだけの案を出せるかが評価されるそうです。

■貢献面産業分類
堺屋太一氏が提唱する新しい産業分類です。
物財産業-農業、製造業、建設業
位置産業(物財の位置を変える産業)-運輸業、流通業、金融業、賃貸業
時間産業(時間に貢献する産業)-映画、テレビ、レジャー、医療、健康
知識産業-教育、情報産業、デザイン創造
おもしろい分け方ですね。

■タックスペィヤーへの意識
アポロロケットの打ち上げでテレビのアナウンサーが「このシーンを見るためにアメリカ国民は一人当たり39ドルずつ払っています。」としゃべったそうで、日本ではタックスペィヤーの意識が低いですね。

→ 『日本の社会戦略』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.01.18

武田信玄の古戦場をゆく

 【書 名】武田信玄の古戦場をゆく
 【著 者】安部 龍太郎
 【発行所】集英社新書
 【発行日】2006/11/22
 【ISBN 】4-08-720365-4
 【価 格】660円



副題が「なぜ武田軍団は北へ向かったのか?」になっています。
そういえば三河、尾張、美濃を通って上洛する力があったのに、なぜ上杉謙信と戦うことばかりしていたのか、なかなか不思議です。

甲斐の武田ということで山国のイメージが強いのですが、武田宗家は安芸、対馬や若狭の守護にもなっており一族のネットワークは海運を中心に成り立っていました。

千曲川の物流をおさえ、日本海まで進出すれば一族の海運ネットワークを使って上洛も用意でした。対する村上義清も村上水軍と同属で、単純に山国の国取り合戦ではなく経済戦争、物流戦争でもありました。

それにしても作者はいろいろな山城によく登っていますね。と思っていたら「戦国の山城をゆく」と同じ作者でした。

→ 『武田信玄の古戦場をゆく』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.01.14

ネットvs.リアルの衝突

 【書 名】ネットvs.リアルの衝突
 【著 者】佐々木 俊尚
 【発行所】文春新書
 【発行日】2006/12/20
 【ISBN 】4-16-660546-1
 【価 格】800円



副題が「誰がウェブ2.0を制するか」になっています。2部構成になって第一部はPtoPソフトWinnyの裁判を中心とした話題、第二部は標準化を中心とした話題です。

Winnyに関しては公判にも通いよく取材されています。知らなかった逸話などもいくつか紹介されていました。「仕事とパソコン」(研修出版)2006年10月号の『「会社のマル秘情報」はこうして盗まれる』でWinnyについて取り上げましたが、事前にこの本が出ていたらもう少し原稿の内容を膨らませたのですが。

Winny開発者の著作権に対する挑戦のような発言もありますが、基本的にソフト開発者を処罰の対象にするのは疑問です。この本にも紹介されていますが時速200km近くまで出るような車を開発しているメーカーを道路交通法違反の幇助として問えるのかと同じ問題です。

■ホール・アース・カタログ
カウンターカルチャーのスタイルを商品の紹介と購入方法の提供でまとめた雑誌がありスティーブ・ジョブズなどに影響を与えていたそうです。スチュアート・ブランドがメロンパークで1960年代後半に製作した雑誌で最終号の裏表紙に田舎道の朝を撮影した写真があり、「Stay hungry. Stay foolish」という言葉が掲載されていました。2005年スタンフォード大学の卒業式でジョブズがこのカタログを逸話に講演したそうです。

→ 『ネットvs.リアルの衝突』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.01.10

小説 立花宗茂

 【書 名】小説 立花宗茂
 【著 者】童門 冬ニ
 【発行所】集英社文庫
 【発行日】2006/12/20
 【ISBN 】4-08-746106-8
 【価 格】1000円



島津の侵攻で大友宗麟を見限る戦国武将があいつぐ中、立花宗茂が最後まで忠節を尽くし守りぬきます。裏切りが当たり前の戦国時代には珍しい武将でした。絶体絶命の中、秀吉が九州平定に乗り出し窮地を脱します。

この時の豊臣の恩から関が原では西軍の味方へ、ところがこれが負け戦に。当然、領地は没収です。しかし忠節をまげずまっすぐに生きる殿様に、家来が殿様の浪人生活を支えぬきます。やがて秀忠のお相伴衆に、ついには元の柳川領主に復帰します。関が原で負けた大名で、領地を没収され復帰した例は立花宗茂だけだそうです。なかなか面白い生き方ですね。

秀忠のお相伴衆になった頃、加藤清正は48歳、福島正則が48歳、黒田長政が41歳、細川忠興が41歳、前田利長が42歳と皆、同じ年代だったんですね。

→ 『小説 立花宗茂』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.01.06

名城の由来 そこで何が起きたのか

 【書 名】名城の由来 そこで何が起きたのか
 【著 者】宮元 健次
 【発行所】光文社新書
 【発行日】2006/12/20
 【ISBN 】4-334-03384-9
 【価 格】720円



■長浜城
秀吉が初めて領地をもった城として有名ですが、もともとは足利尊氏が吉野の後醍醐天皇と北陸の新田義貞の連絡を絶つために築城し、今浜氏に守らせたのが発端だったそうです。

■幻の遷都計画
秀吉は遷都を考えていたようで、大阪中の島の土地を2年間ほど温存していたそうです。ここに内裏にしようとしていたそうで、うまくいかず大阪城建築で退去した石山本願寺に寺地として与えたそうです。

■戦国時代の花壇
庭造りで有名な小堀遠州ですが、ヨーロッパの技術もいろいろ学んでいたそうで御所に日本発の花壇を作ったり、噴水までありました。また兼六園では最先端のサイフォンの技術を使って水を引き揚げていました。

■宮本武蔵の都市計画
宮本武蔵といえば剣豪のイメージが強いのですが、苦労して兵法を編み出すのにいろいろ学び、実践しています。明石の城下町の町割りは宮本武蔵が計画したそうで、かなり先見性の高いものだったそうです。

→ 『名城の由来 そこで何が起きたのか』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.01.04

勝手に使うな!知的所有権のドンデモ話

 【書 名】勝手に使うな!知的所有権のドンデモ話
 【著 者】稲森謙太郎
 【発行所】講談社アルファ新書
 【発行日】2001/12/20
 【ISBN 】4-06-272109-0
 【価 格】740円



知的所有権の事例を身近な話題で分かりやすく説明しています。

■goo.ne.jpとgoo.co.jp
検索エンジンGooのサービスが始まる前からgoo.co.jpのドメインを取得されていました。女子高生を対象にしたコミュニケーションを目的としたサイトで、女子高生が使う「グー」から名付けていました。その点では問題がなかったのですが、やがてGooがメジャーになったことからURLを打ち間違える人も増えてきました。ところがいつのまにかアダルトサイトに自動転送されるようになっており、これで紛争に。

まあGooを運営するNTT-Xが最初にユーザが間違えそうなURLなどをチェックして手をうっていなかったのが原因なんですが

■泉岳寺駅で紛争
地下鉄泉岳寺駅をつける時に寺側と紛争になりましたが、有名なお寺は公共性があるということで認められました。ところが舞浜駅の場合は東京ディズニーランド前駅にしたかったのですが、多額の名前使用料を要求されたために舞浜駅になったそうです。

■ビジネスモデル特許は和製英語
英語では「Business Method Patent」というそうで、ビジネスモデル特許というのは和製英語なんですね。

→ 『勝手に使うな!知的所有権のドンデモ話』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« December 2006 | Main | February 2007 »