セキュリティはなぜ破られるか
【書 名】セキュリティはなぜ破られるか
【著 者】岡嶋 裕史
【発行所】講談社ブルーバックス
【発行日】2006/07/20
【ISBN 】4-06-257524-8
【価 格】860円
セキュリティについて書かれた本の多くは専門用語オンパレードで難しいのですが、この本は極力、専門用語を避け、また分かりやすい事例を使って説明されています。
例えばセキュリティの本質は江戸時代の箱根の関所と同じで「入り鉄砲と出女を監視する」とあります。
会社で設置するファイアウォールはまさに箱根の関所と同じ存在で、外から入ってくるウィルスなどの脅威(入り鉄砲)を防ぎ、また資産(大名から人質にとっている女性:出女)の外部流出を止める働きをしています。
もう一つ「箱入り娘」の例も出てきます。娘に価値があるので父親は娘を外へ出しません。ですので箱入り娘というのですが、また外部からの電話や手紙は父親が検閲し、男友達と疑われる電話はつなぎませんし、手紙は破り捨ててしまいます。
この父親こそがセキュリティシステムそのものです。と、分かりやすくセキュリティについて書かれています。
今までで読んだセキュリティ本で一番分かりやすい本ですねえ。
→ 『セキュリティはなぜ破られるか』
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