関ヶ原
【書 名】関ヶ原 上、中、下
【著 者】司馬遼太郎
【発行所】新潮文庫
【発行日】1974/6/20
【ISBN 】4-10-115212-8
【価 格】740円
新幹線でいつも通過するたびに、ここが天下分け目の戦が行われたところかと車窓から眺めています。
その昔は不破の関のあったところで、壬申の乱のさいは大海人皇子が本営を置きました。そこで兵士に邪気をはらうために桃を配ったことから桃配山と名付けられ、家康がその故事にならい本陣を置きました。
この本では関ヶ原の合戦に至る過程が丁寧に描かれた作品です。
後で政権をとった徳川家康側の史料が多く伝わり、石田三成については悪く言われることが多いのですが、司馬遼太郎の作品では、この石田三成がただの文官ではなく壮大な戦略を持った戦略家として描かれています。
確かに、たかだか19万5千石しかない石田三成が日本を二分する戦略を立て、北の上杉と西から攻める石田軍とで家康を挟み撃ちを考え、実際に行動に移しましたからね。単なる戦国武将では語れない人物です。
→ 『関ヶ原』
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