« Web2.0でビジネスが変わる | トップページ | 天神さんの古本まつり »

2006/09/28

百姓から見た戦国大名

 【書 名】百姓から見た戦国大名
 【著 者】黒田 基樹
 【発行所】ちくま新書
 【発行日】2006/09/10
 【ISBN 】4-480-06313-7
 【価 格】700円

村から戦国大名を見た面白い視点の本です。村と村が水や土地で争うと、領主にも加勢を要請していました。領主の方も年貢に影響しますので加勢するのですが、これがだんだん大きくなると領主同士の争いにまで発展したりしました。

村側も力をもっており土地を守れない領主などへは年貢をおさめず、新たに庇護してもらえそうな領主に年貢をおくるなどしたたかですね。室町から戦国時代にかけて村の成り立ちや、日本人の「お国意識」がどう生まれてきたのか、よく分かります。

武田信虎を信玄が追放しますが、同じ年に北条氏康から氏政に家督が譲られます。背景には飢饉と疫病があり、民衆の間では飢饉がひどくなると世直しということで徳政(借金棒引き)&為政者の交代が求められます。甲斐でも同様でしたので信玄はクーデターを起こさざるをえなかったようです。上杉謙信が毎年のように関東に出兵し、関東管領という職務のためととらえられていますが、信濃で食料が足りなくなる時期に出征し、関東で略奪し戻ってくるということが目的のようです。


|

« Web2.0でビジネスが変わる | トップページ | 天神さんの古本まつり »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 百姓から見た戦国大名:

« Web2.0でビジネスが変わる | トップページ | 天神さんの古本まつり »