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2006/08/07

編集の森へ

 【書 名】編集の森へ
 【著 者】高橋輝次
 【発行所】北宋社
 【発行日】1994/06/05
 【ISBN 】4-938620-65-0
 【価 格】2500円



創元社時代に編集者として臨床心理学や精神医学関係の書籍をたくさん出されましたが、その本造りを通じたいろいろな出来事などが書かれています。副題は「本造りの喜怒哀楽」になっています。

■原稿を忘れる
著者から原稿を預かり地下鉄の網棚に置いて、寝入ってしまいました。下車駅であわてて降りましたが、忘れたことに気づきすぐ戻り、事なきをえたそうです。それ以来、原稿は肌身離さず持つように心がけているとあります。

よくある個人情報漏洩事件でもこのパターンが多いですからね。

■原稿書き
「注文があり次第、すぐに書いてしまうのです。」寺田寅彦が原稿の書き方について語った言葉です。書いてから、しばらく寝かせてまた書き加えるそうです。

原稿を頼まれた時にこうできたらいいのですが、現実にはこの域になかなか達しません。一度も締切を守らなかったことはないのが自慢ですが

■たこやき
知的生産の技術研究会・関西で講演していただいた熊谷真菜さんの『たこやき』がこの本に2回出てきます。現代風俗研究会から出たユニークな本という点と鶴見俊輔氏が巻末に著者の人となりをいろいろと紹介していて、読んでみようかとさせる例として取り上げらています。

■中勘助の『銀の匙』
中勘助の「検印」という詩に

「思いがけず出た『銀の匙』の十二版
   ・・・・
どうぞこの一萬五千の検印が」

とあり、12版で15000も刷る、とんでもない本だったんですね。

小松左京氏の「日本沈没」が400万部で、刷る時は上下それぞれ5万部でしたので、それに比べたら少ないのですが。(日本沈没の初版はそれぞれ3万でした。)

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