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2006.07.18

古代史謎解き紀行2出雲編

 【書 名】古代史謎解き紀行2出雲編
 【著 者】関 裕二
 【発行所】ポプラ社
 【発行日】2006/4/11
 【ISBN 】4-591-09230-5
 【価 格】1300円



ヤマト編の続編で、今回の舞台は出雲です。

北九州勢力が関門海峡を経済封鎖し、ヤマトに鉄が流れないようにしていた時代があったそうで、鉄の争奪戦がありました。なぜ鉄の争奪戦が起きるかといえば、武器としての利用よりも農耕器具としての利用です。

農耕器具に鉄を使うと生産性が向上し、収穫が増えます。また米が安定的に収穫できることで人口が増えます。人口が増えると土地や水の奪い合いが始まり、戦争となり、強いリーダーが求められるようになります。

「農業は人類の原罪である」という言葉があるそうで、狩猟民族の方が好戦的というイメージがありますが、狩猟民は動物を取りつくすと自分たちも滅びるとセーブし人口爆発をとめますが、農耕民はそうはいきません。日本の場合、米つくりが盛んになると同時に倭国の大乱になっていきます。

さて、鉄についてですが古代史を巻き込んだ面白い考察になっています。出雲といってもいろいろな話が統合されたようで、推理小説のように解きほぐしていきます。

→ 古代史謎解き紀行2出雲編

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Comments

 山陰も結構弥生の鉄器が出土しているんですね。島根県安来市塩津山遺跡や鳥取県米子市の妻木晩田遺跡などの県境なんですね。そういえば、むかし司馬遼太郎のエッセイで「雲伯(出雲と伯耆)国境の鉄は最高だ。」と書かれていたのと妙にダブりますね。

Posted by: 三刀屋 | 2007.09.11 at 08:56 PM

三刀屋様 コメントありがとうございます。なるほど司馬遼太郎のエッセイでも言及されているんですね。

Posted by: 水谷哲也 | 2007.09.17 at 07:54 PM

 出雲と伯伎(伯耆)の堺といえば、古事記においては、イザナミ大神の埋葬地になっていますね。
スサノオと鉄の関係は数多く言及されているのですが、その母神であるイザナミもなにか鉄と関係があったのではとも考えたくなります。

Posted by: 根岸 | 2008.04.08 at 09:51 PM

根岸様 コメントありがとうございます。
ウィキペディアのイザナミの項目を見ると、「万物を生み出す神、創造神、海の神、製鉄の神」とあるので、やはり鉄にからんでいるようです。

Posted by: 水谷哲也 | 2008.04.14 at 08:52 PM

そういえば司馬遼太郎氏が「街道を行く(砂鉄の道)」を取材しているとき、鉄の神といわれる金屋子神社(島根県安来市)を参拝したのだが、この神社の風情が中世的であることを残念がっていた。スサノオ神話より想定される古代鉄の古さとでその手がかりを、掴みたかったのかもしれない。地元のものが「ここは戦国時代、尼子と毛利の激戦があって古いものが多く消失した。」との説明に少し残念そうにしていたと日立金属のかたから伺ったことがある。
しかし、最近この地域で弥生時代の鉄器が多数発掘されその量も北九州に準ずるものだという。その時代は実は大和は鉄器がほとんど発掘されておらず、この地がいかに先進地域だったかをうかがわせる話で生きていれば司馬遼太郎氏もさぞ喜んだことだろうと思われます。

Posted by: 三和特殊鋼 | 2008.06.01 at 05:43 PM

三和特殊鋼様 コメントありがとうございます。

出雲はすごい発見続きで、すっかり歴史が変わってしまいましたね。

Posted by: 水谷哲也 | 2008.06.04 at 09:32 PM

>>根岸さま
 わたしはイザナギ、イザナミの両神の修理固成の話が、金型産業におけるダイとパンチの機能に見えてしまいます。尖ったものと引っ込んだものが組み合わさって、多種多様なものが生み出される。こんなところに金属加工の教えが眠っていたのかときづかされてしまいました。
 きっと、鉱工業生産指数が過去最高の今回のいざなみ景気は金属加工を基盤にした中小企業群が結構支えているのかもしれませんね。

Posted by: 横田俊夫 | 2008.07.07 at 02:56 PM

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