« 近世大阪の町と人 | トップページ | SEのフシギな職場 »

2006/07/09

渋沢家三代

 【書 名】渋沢家三代
 【著 者】佐野眞一
 【発行所】文春文庫
 【発行日】1998/11/20
 【ISBN 】4-16-660015-X
 【価 格】840円



著者は日経ビジネスに「カリスマ 中内功とダイエーの戦後」を連載されていた人で文章のうまいノンフィクション作家です。「旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三」という著作もあります。

前に日経ビジネスに渋沢栄一の秘書から代々渋沢家に仕えた杉本行雄という人物が青森県三沢市の古牧温泉グループのオーナーになって作った渋沢神社の記事が掲載されていましたが、このルポも同じ作者です。渋沢というテーマをかなり前から追っていた感じで、それが作品にもよく表れています。

内容は色々な新聞の書評に取り上げられている通りなんですが、モラルを失った経営者にはぜひ読んでもらいたい一冊ですね。

■日本最初の会社
坂本龍馬の海援隊が有名ですが、一般から出資を公募して作成したのが 渋沢栄一が静岡に作成した商法会所が最初だそうです。徳川慶喜に従って静岡に来ましたが、藩録をもらわずに実業で飯を食っていこうと考えます。もっとも財務の専門家としてすぐに新政府に呼び出されることになります。

■国立民族学博物館
3代目の渋沢敬三は早い段階から国立民族学博物館の創設を考えていました。「論文を書くのではない。資料を学会に提供するのである。」
昭和12年にはポケットマネーで三田の屋根裏部屋に置いていた民具の資料などを保谷に移管して、これが40年後に大坂千里に梅棹忠夫先生が作ったミンパク(国立民族博物館)の母体になったそうです。国家がやらずに個人の力で初めてしまったのがすごいですね。

→ 渋沢家三代

|

« 近世大阪の町と人 | トップページ | SEのフシギな職場 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 渋沢家三代:

« 近世大阪の町と人 | トップページ | SEのフシギな職場 »