江戸時代の設計者
【書 名】江戸時代の設計者
【著 者】藤田 達生
【発行所】講談社現代新書
【発行日】2006/03/20
【ISBN 】4-06-149830-4
【価 格】740円
副題が『異能の武将 藤堂高虎』です。外様大名ながら家康の腹心として働いた藤堂高虎です。
自分の求める主君を探すためにいろいろと渡り歩き、ついにめぐり合ったのが秀吉の弟の秀長です。秀長の重臣として活躍しますが、やがて秀長が死に、甥の秀保が継いだので、盛り立てますが、この秀保も17歳の若さで死んでしまいました。もう武士をやめようと高野山に入りますが、惜しんだ秀吉が説得してまた武士に復帰します。
■大阪夏の陣、冬の陣
きっかけは方広寺の鐘に「国家安康」の文字があり、家康を呪詛するものだという難癖ですが、まず指摘したのが以心崇伝です。この以心崇伝は藤堂高虎の奥方の親戚にあたります。
また大阪冬の陣が終わった後に鐘銘を起草した東福寺の文英清韓と鐘を製作した鋳物師辻家を高虎の領地である津に迎えて保護したという後日談があります。黒幕は高虎だったんですね。
■なぜ再利用されるのか
城郭を作る際に、古い城の城郭を移築することがよく行われています。これは木材は切り出して、すぐには反って加工できないので、ある程度ねかせておく必要があるからです。そこで旧材が珍重されることになります。
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