馬・船・常民
【書 名】馬・船・常民 東西交流の日本列島史
【著 者】網野善彦、森浩一
【発行所】河合出版
【発行日】1992/05/15
【ISBN 】4-87999-080-9
【価 格】1800円
考古学で著名な網野善彦氏、森浩一氏の対談集です。対談では、こんな事例がある、それなら資料にこんな記録があると次々と止め処なく、いろいろな事例が出てきます。出てくるということは全部、覚えているんでしょうね。
そういえば梅棹忠夫先生とたまにお話する機会があるのですが、質問すると質問したことの周辺領域も含めていろいろなことを教えていただけます。梅棹先生は目が悪いのでメモを見るわけにはいきません。つまり全部頭の中に整理されて入っています。森氏や網野氏も同じで、全部頭の中に入っているんでしょうね。
・摂関家で、罪に問われた人は「厩に下す」ということで厩が牢獄だった時代があります。
・楠正成は北条氏の家来だった?
楠氏は武蔵国の住人で、河内の和泉に所領をもらってい移り住んだそうで、つまり北条氏の家来だったようです。
・パソコン通信などの匿名文化は平安時代から
平安時代から実名を使わず四郎、三郎などの仮名(けみょう)が使われています。実名は簡単に名乗らず、例えば主従関係を結ぶような場合に実名を書いて主人になるべき人に渡すようなことを行います。
名前で支配されるとは「千と千尋」の映画のようですね。パソコン通信などでハンドル名が使われてるのは、こんなところに根源があるかもしれません。
→ 『馬・船・常民』
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