神社の系譜
【書 名】神社の系譜
【著 者】宮元健次
【発行所】光文社新書
【発行日】2006/04/20
【ISBN 】4-334-03351-2
【価 格】700円
副題が「なぜそこにあるのか」となっています。
奈良・飛鳥園の小川光三氏が『大和の原像』という本で大神神社や多神社などの配置が夏至や冬至などを考えた配置について言及していました。それを元にNHKの水谷慶一氏が伊勢神宮(斎宮)の配置までを考察した『太陽の道』という番組を作りましたが、そういった不思議な神社の配置に関する本です。まさに「なぜ神社はそこにあるのか」です。
■梵舜
秀吉は阿弥陀ケ峰を墓にし、西方へのライン上に豊国神社、西本願寺などを配置しました。これに関わったのが梵舜という人物で、やがて徳川の世になり、家康がなくなった時には久能山から滋賀の日吉大社へ至る西方へのラインが作られました。これに関わったのも梵舜という人物です。
その前に秀吉の仕掛けにきづいた徳川が西方へのラインを遮ろうと豊国廟を壊したり行動を起こします。豊国神社の社僧だった梵舜は、どうも家康に対して呪術を行っていたようで、家康が発病すると辞めています。それがなぜ徳川に利することをしたのかなかなか不思議な人物ですね。『梵舜日記』に記載されているそうです。
→ 『神社の系譜』
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