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2006/04/23

古本通

 【書 名】古本通
 【著 者】樽見博
 【発行所】平凡社新書
 【発行日】2006/04/10
 【ISBN 】4-582-85318-8
 【価 格】700円



副題が「市場・探索・蔵書の魅力」となっています。「日本古書通信」で長らく編集の仕事をされてきた方が筆者で古書市、古本屋さんにまつわる話題が満載です。「街の古本屋入門」という名著がありましたが、一緒に読むと古書業界のことがよく理解できますね。

古本探索の楽しさということで有名な和辻哲郎の「古寺巡礼」が紹介されていますが、大正八年の初版から十種十三冊の異なる本があると初めて知りました。

また市での入札でが二枚札や三枚札で記載するので、交換会が終了するまでどの本をいくらで落札したか分かりません。資金力がないと強気の札が出せないこととなり仕入れもやはり資金力が勝負なんですね。古本を買う方は蔵をは売ったり買ったりして、蔵書の質を高めるべきだと書いてあります。うーん、我が家の蔵書はどうなんだろう。

古書組合が全国に組織されていますが三重県だけにはありませんとあります。三重で古本屋というとブックオフや万葉書房ぐらいしか見かけませんが、組合も組織できないほど減ってしまったんですね。

→ 『古本通』

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