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2006.04.30

赤尾照文堂

赤尾照文堂
土曜日、久しぶりに京都の河原町へ

赤尾照文堂が変貌していました。


以前は1階にショーウィンドーがあり、全集などがところ狭しと並んでいましたが、そのショーウィンドーがなくなり『かざり屋』という京都らしいお店に

古書店がどうなったかといえば2階にあがったところに移転していました。

ただ棚が一列しかなく、前も店の棚に比べると量的には1/10ほどでしょうか?もう店売りではなく目録売りに徹するんでしょうかね。

大学堂書店、京阪書房などは以前と変わらず健在です。

新刊書店は京都BALビルにジュンク堂が新しく入りましたが、丸善などがなくなりなんとも寂しいですね。

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2006.04.29

女子大生会計士の事件簿 DX4企業買収ラプソディー

 【書 名】女子大生会計士の事件簿 DX4企業買収ラプソディー
 【著 者】山田 真哉
 【発行所】角川文庫
 【発行日】2004/04/25
 【ISBN 】4-04-376704-8
 【価 格】514円



女子大生会計士の事件簿シリーズ第4弾です。今回も女子大生公認会計士「萌ちゃん」と新米会計士補の「カッキー」のボケとツッコミのような会話を通じて、会計などが学べるようになっています。

今回は割りと平易な会計のカラクリの話が多く、分かりやすくなっています。あとがきを読むと次回が完結編のようですね。

会計監査の姿勢として、『より会社にとって厳しい判断をした方が株主のため一般投資家のためになる』という発言がありますが、こんな会計士ばかりなら、不正事件がもっと減るはずなんですがね。

会計士は会社から報酬をもらいながら会計監査をしますので、会社に対して厳しいことを言うには職業意識をしっかりもっていないと難しいですね。

→ 『女子大生会計士の事件簿 DX4企業買収ラプソディー』


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2006.04.27

「手帳ブログ」のススメ

 【書 名】「手帳ブログ」のススメ
 【著 者】大橋悦夫
 【発行所】翔泳社
 【発行日】2006/4/19
 【ISBN 】4-7981-1102-3
 【価 格】1380円



ブログ『シゴタノ』を運営している知り合いの大橋さんが出したブログ本です。コンピュータ関係の棚で探していたら、ビジネス書の棚にありました。

簡単に始められることもありブログが流行っていますが、ずっとブログを続けている人となるとガタッと数が減ってしまいます。

最初は更新していますが、そのうちにほったらかしになっているブログもよくあります。誰かのために役立つ情報を発信しようと最初からかまえすぎる点が原因のひとつです。この本では、まずは自分のためのブログということで、手帳ブログをすすめています。

ブログを使えば気軽に記録ができ、日付で管理ができます。またカテゴリーで探したり検索機能が充実しているので、後々活用するにも便利で手帳のような使い方ができます。そういえば、私自身も、この読書日記を色々な用語の使い方を検索したりして原稿を作る時のヒントのために使っています。まずは、自分自身のために始めるのがコツですね。

1週間、2週間、1ケ月続けられたら、次はテーマの絞込みをして特化したブログへ、次に3ケ月たったらと時間の経過とともにブログを続けて深化させるコツが書いてあります。これからブログを始めようという方には特におすすめです。

→ 『「手帳ブログ」のススメ』

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2006.04.25

神社の系譜

 【書 名】神社の系譜
 【著 者】宮元健次
 【発行所】光文社新書
 【発行日】2006/04/20
 【ISBN 】4-334-03351-2
 【価 格】700円



副題が「なぜそこにあるのか」となっています。

奈良・飛鳥園の小川光三氏が『大和の原像』という本で大神神社や多神社などの配置が夏至や冬至などを考えた配置について言及していました。それを元にNHKの水谷慶一氏が伊勢神宮(斎宮)の配置までを考察した『太陽の道』という番組を作りましたが、そういった不思議な神社の配置に関する本です。まさに「なぜ神社はそこにあるのか」です。

■梵舜
秀吉は阿弥陀ケ峰を墓にし、西方へのライン上に豊国神社、西本願寺などを配置しました。これに関わったのが梵舜という人物で、やがて徳川の世になり、家康がなくなった時には久能山から滋賀の日吉大社へ至る西方へのラインが作られました。これに関わったのも梵舜という人物です。

その前に秀吉の仕掛けにきづいた徳川が西方へのラインを遮ろうと豊国廟を壊したり行動を起こします。豊国神社の社僧だった梵舜は、どうも家康に対して呪術を行っていたようで、家康が発病すると辞めています。それがなぜ徳川に利することをしたのかなかなか不思議な人物ですね。『梵舜日記』に記載されているそうです。

→ 『神社の系譜』

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2006.04.23

古本通

 【書 名】古本通
 【著 者】樽見博
 【発行所】平凡社新書
 【発行日】2006/04/10
 【ISBN 】4-582-85318-8
 【価 格】700円



副題が「市場・探索・蔵書の魅力」となっています。「日本古書通信」で長らく編集の仕事をされてきた方が筆者で古書市、古本屋さんにまつわる話題が満載です。「街の古本屋入門」という名著がありましたが、一緒に読むと古書業界のことがよく理解できますね。

古本探索の楽しさということで有名な和辻哲郎の「古寺巡礼」が紹介されていますが、大正八年の初版から十種十三冊の異なる本があると初めて知りました。

また市での入札でが二枚札や三枚札で記載するので、交換会が終了するまでどの本をいくらで落札したか分かりません。資金力がないと強気の札が出せないこととなり仕入れもやはり資金力が勝負なんですね。古本を買う方は蔵をは売ったり買ったりして、蔵書の質を高めるべきだと書いてあります。うーん、我が家の蔵書はどうなんだろう。

古書組合が全国に組織されていますが三重県だけにはありませんとあります。三重で古本屋というとブックオフや万葉書房ぐらいしか見かけませんが、組合も組織できないほど減ってしまったんですね。

→ 『古本通』

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2006.04.19

知っているようで知らない消費税

 【書 名】知っているようで知らない消費税
 【著 者】野口悠紀雄
 【発行所】新潮文庫
 【発行日】2006/2/1
 【ISBN 】4-10-125626-8
 【価 格】514円



消費税ですが日本に導入した時に、導入することをまず目指したためインボイスの仕組みを導入しませんでした。これがまずかったと書かれています。インボイスとは仕入れに含まれる消費税額を示す書類です。

ヨーロッパの付加価値税では、仕入先から回ってきたインボイスに記載された税額だけを控除できます。これがなかなかうまい仕組みで、事業者間で規律が働く仕掛けになっています。今年から免税業者の条件が厳しくなりましたが、そういった益税の問題も発生しません。

インボイスはフランスで生まれましたがフランス三大発明のひとつといわれています。(他は革命とメートル法)
税金について考えさられる一冊です。

→ 『知っているようで知らない消費税』

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2006.04.18

信長は謀略で殺されたのか

 【書 名】信長は謀略で殺されたのか
 【著 者】鈴木眞哉、藤本正行
 【発行所】洋泉社新書
 【発行日】2006/2/20
 【ISBN 】4-89691-995-5
 【価 格】780円



本能寺の変については、光秀単独の謀反ではなく朝廷による謀略、秀吉が陰で糸を引いたなどいろいろな説があります。最近は「信長と十

字架」というイエズス会黒幕説も出ています。

しかし、どれも決定的な証拠はありません。

それに、信長軍No1の武将であった光秀にしてはいろいろ手の打ち方が雑で、ずっと謀反を考えていたというより、たまたま飛び込んできた

千載一遇のチャンスに飛びついたようです。

謀略説なら以下が説明される必要があるとバッサリ
・謀略をめぐらした方が光秀に話を持ちかけた時点で光秀が信長に言うかもしれない可能性をどうつぶしたのか
・また千載一遇のチャンスが巡ってくるまでの間、どう関係者が裏切って秘密を漏らさないよう工夫したのか

やはり光秀単独のようです。

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2006.04.16

春の古書大即売会(京都) 5/1-5

書林「其中堂」さんから「春の古書大即売会」の目録を送っていただきました。

「春の古書大即売会」は毎年ゴールデンウィークに京都で開催される古書市としてすっかり定着しました。今年で24回目。最多の44店が参加します。室内で行う古書市としては日本一ですね。

入口から入り、まずは手荷物を預けてスーパーにあるような黄色いカゴに本をどんどん入れていきます。室内で開催しますので各書店ごとで会計せず、一番奥にある集中レジカウンターで一気に会計ができるようになっています。

また京都コーナーがあり、京都をテーマにした本を各店舗から集めてコーナーができています。あと京都らしく学生や外国人が多く、また時たまお坊さんなども見かけます。

会場で本探しをしていると面白いのが会場内でのアナウンスですね。時たま「○○書店さん、お客さんが来ています。早く戻ってください。」と流れています。しばらくすると「○○書店さん、まだですか?早く!」などとだんだん変わっていきます。

■春の古書大即売会
2006年5月1日~5日
岡崎公園内:京都市勧業館(みやこめっせ)
 京阪三条から歩いて15分ほど
主催:京都古書研究会

こちらは去年の「春の古書大即売会」です。

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2006.04.13

検証邪馬台国論争

 【書 名】検証邪馬台国論争
 【著 者】関 裕二
 【発行所】ベスト新書
 【発行日】2001/9/1
 【ISBN 】4-584-12016-1
 【価 格】680円



江戸時代から始まった邪馬台国論争の論点などを整理しながら紹介しています。

北九州説、大和説のそれぞれの論拠も分りやすく述べられています。今までの論争をふまえ筆者の考え方は大和説で展開しています。

近年、考古学的発見で出雲に巨大な権力が存在したことが、判明したことにより邪馬台国論争もまた新たな局面を迎えています。

それにしても邪馬台国は永遠のテーマですね。今までにどれだけの本が出たことか。

卑弥呼が魏からもらった金印が見つかれば一発なのですが

→ 『検証邪馬台国論争』

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2006.04.12

額田王の謎

 【書 名】額田王の謎
 【著 者】梅澤恵美子
 【発行所】PHP文庫
 【発行日】2002/8/18
 【ISBN 】4-569-66013-4
 【価 格】667円



「あかねさす 紫野行き標野行き野守り見ずや君が袖振る」

で有名な額田王ですが万葉集にたくさんその歌が載っている割には日本書紀にはほとんど記載がありません。天智天皇の奥さんだったのに不思議な話です。

額田王はどうも物部一族だったようで、彼女を歴史から消し去ったのは持統天皇のようだとこの本では述べております。

正史として残るのは常に勝者の歴史ですので、実際は伝わっていない英雄などたくさんいるんでしょうね。

→ 『額田王の謎』

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2006.04.10

街道をゆく12 十津川街道

 【書 名】街道をゆく12 十津川街道
 【著 者】司馬遼太郎
 【発行所】朝日文庫
 【発行日】1983/3/20
 【ISBN 】4-02-260182-5
 【価 格】420円



■大塔村へ
先日、奈良の大塔村にある「星のくに」へ行ってまいりました。五条から十津川街道に入り、山深い道を越えていきます。大塔村の名前は後醍醐天皇の第一皇子大塔宮護良親王から名付けられています。

後醍醐天皇が籠もる笠置山が陥落した後、護良親王は鎌倉幕府の追撃をふりきり、大塔村を中心に活動しました。鎌倉幕府追討の「令旨」を発し、ついに討幕を成し遂げました。いわゆる南北朝時代の始まりです。

さて、大塔村で夜空を見上げると満天の星です。久しぶりに天の川を見ました。

■谷瀬へ
せっかく、大塔村まで来たのでさらに奥の十津川を目指しました。

道はさらに細くなり、十津川にそった山の斜面にはいつくばるようについています。蜀の桟道がありますが、本当にあんな感じですね。今は観光地となり、整備されてきましたが、まだまだ山深い所です。

十津川は昔からたびたび歴史に登場します。幕末には十津川郷士の活躍で有名です。そういえば坂本龍馬が近江屋で暗殺された時に暗殺者が龍馬を油断させるために渡した名刺が十津川郷士の名刺でした。

田が出来るような耕地も無いため、古代からずっと免税地でした。それを実現するために色々と人的な奉仕をしていました。家康の大阪攻めには1000名が出兵しています。

幕末には御所の門の警備も行っていました。薩長が御所内で暗躍していた頃、孝明天皇が「今日の門番は十津川の者だから安心して眠れる」という言葉が残っています。公家も派閥に分かれた中で、山村の純朴な兵は孝明天皇にとって貴重だったようです。

さて、『街道をゆく12 十津川街道』ですが五条から十津川をめざす道々で、天誅組事件や様々な歴史的事件が語られます。新撰組に追われた田中光顕は十津川のさらに奥まで逃げてきたそうです。

司馬氏も赤紙が来て、戦地に行く前に友人と十津川を目指して歩いたそうで、そのエピソードも語られています。

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2006.04.05

孝明天皇と「一会桑」

 【書 名】孝明天皇と「一会桑」
 【著 者】家近良樹
 【発行所】文春新書
 【発行日】2002/1/20
 【ISBN 】4-16-660221-7
 【価 格】700円



幕末というと薩長が首尾一貫、武力による倒幕を考え、最終的に鳥羽伏見の戦いで幕府に引導を渡したイメージがありますが、実態はどうも違っていたようです。幕末にスポットをあて実際はどうであったかを時系列に書いた本で、副題は『幕末・維新の新視点』です。

題名の「一会桑」は一橋、会津藩、桑名藩で頭文字をとったもので、京都で孝明天皇を中心とする公家社会と応対した幕府側です。一橋は一橋慶喜、会津藩は松平容保、桑名藩は松平定敬です。松平定敬は松平容保の弟で、五稜郭まで戦った殿様として有名です。末期の新撰組に桑名藩士が多いのは、殿様自ら土方歳三らと転戦したのが理由です。

さて「一会桑」は幕府の京都側代表でしたが、どうも江戸とも一体に動いたのとは違い、どうも微妙に立場をかえていました。その一会桑も慶喜が将軍となることでまた立場が変わっていきます。

最終的に徳川慶喜が大政奉還を行うことで幕府側が有利となり、この時点で巻き返しをはかった薩長が王政大復古のクーデターを起こします。ただし幕府と戦うことは想定外で会津藩、桑名藩との交戦を想定していました。ところが徳川慶喜が京都を出て、大阪へ向かうことで、この作戦も功を奏しなくなります。この時点でも幕府側のポイントが高かったのですが、薩摩藩邸の焼き討ちがターニングポイントになりました。

筆者によれば『三点差で負けていたのを九回の裏ツーアウトの後に放たれた一本の逆転サヨナラ満塁弾が試合を引っくり返した』のだそうで倒幕は僥倖だったというのが真相のようです。

また横浜開港以来、油や紙などの日用品が高騰してしまい、下関で排外運動に立ち上がった長州藩に世間に人気が集まっていました。こんなことも影響していたようです。

→ 『孝明天皇と「一会桑」』

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2006.04.03

江戸時代を探検する

 【書 名】江戸時代を探検する
 【著 者】山本 博文
 【発行所】新潮文庫
 【発行日】2005/2/1
 【ISBN 】4-10-116441-X
 【価 格】438円



江戸時代といえばよく見るのは時代劇でですが、実際はどんな世界であったのかが記述されています。

■参勤交代の経済効果が大きかった
佐竹家が20万5千8百石で千人ほどが街道を行列しました。加賀の前田家は百万石ですので4,5千人というとんでもない人数となります。当然、お金もたくさんかかりますが、そのお金は街道筋に落ちることになります。

つまり街道筋に雇用が生まれ、宿場町として活性化します。現在は東京一極集中になってしまったので、地方交付税など変な形で地方にお金がまわっていますが、参勤交代を経済効果の面からみてみると面白いシステムですね。

参勤交代で江戸に着くと、将軍に会う前に拝謁のリハーサルがありました。大名でも外様の中ぐらいとなると集団で将軍に挨拶します。そのため立ち居振る舞いを揃えるためにリハーサルを行ったと、当時の記録にあるそうです。

■不束(ふつつか)の語源
『不束な娘ですが』といったりしますが、あれは犯罪用語だったんですね。

当時の判決文では叱り、手鎖(てぐさり)、過料などの軽い刑では「不埒(ふらち)」「不束(ふつつか)」と書き、追放以上の刑では「不届(ふとどき)」と書きました。

当時、取調べから裁判、刑の執行まで色々な手続きがありました。奉行の胸先三寸で決まってしまうような恣意的な仕組みになっておらず、けっこうシステム的だったようです。

→ 『江戸時代を探検する』

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