歴史からの発想
【書 名】歴史からの発想
【著 者】堺屋太一
【発行所】日経ビジネス文庫
【発行日】2004/03/01
【ISBN 】4-532-19216-1
【価 格】571円
堺屋太一の独特の歴史の見方です。
●簿記経理の発展
秀吉は物流と経理を重視していましたが当時は近江出身の増田長盛、長束正家、石田光成らが経理などに長けており発生順に記入する覚書のような経理を改革しました。
仕分けの概念が生まれ、現在残高、繰越、債務など帳面を分けて管理したそうで、減価償却と金利の問題がなかった時代なので、これで十分だったそうです。
また織田信長はバラバラに流通していた貨幣の統一にも乗り出し、しかも質の悪い貨幣には一定の割引料を掛けさせて通用させる方法をとりました。
通常は質の悪い貨幣の通用を禁止しますが、これを行うと流動性の不足と貨幣を持っている者の損失を招くことになりますがこれを見事に防ぐ方法でした。
戦国時代は経済学の時代でもあったんですね。
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