信長公記
【書 名】信長公記(上・下)
【著 者】太田 牛一 現代語訳・榊山潤
【発行所】ニュートンプレス
【発行日】1980/5/30
【ISBN 】4-315-40101-3
【価 格】1000円 上、下共
信長に関して色々な本が出ていますが、ネタ本がこの信長公記です。
著者の太田牛一は弓の名人で、織田信長の直臣でした。城攻めで弓で活躍し、信長にほめられたという記述も出てきます。いろいろな時にメモをしていた筆まめな人物だったようで、後にメモを「信長公記」としてまとめました。
長篠・設楽原の戦いなども出てきますが、有名な鉄砲の三段討ちの話などは出てきません。これは江戸時代に書かれた小瀬甫庵の『信長記』での創作になっています。ただ、映画のシーンなどによく出てくる父親の葬式で位牌に灰を投げるところや道三との会見などはそのままですね。
つつもたせ事件など京都などで起きた、その頃の事件なども出てきます。本能寺の変が起き、家康が無事に岡崎に帰りついたところで終わっています。
明智光秀の黒幕説の一つに高野山説がありますが、本能寺の変の少し前に槇尾寺(河内和泉)の焼き討ちや、高野聖を命令に背いたと何百人も殺したりしていたんですね。高野山では次は本山もやられると考えているような記述が信長公記に書いてあります。
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