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2005/12/07

妖怪と歩く ドキュメント・水木しげる

 【書 名】妖怪と歩く ドキュメント・水木しげる
 【著 者】足立 倫行
 【発行所】文春文庫
 【発行日】1997/9/10
 【ISBN 】4-16-734405-X
 【価 格】476円

他の著書に「日本海のイカ」がありますが、同じように徹底的な密着取材ですね。すさまじい取材術です。

戦争で片腕を失って日本へ復員してきた水木しげるである。闇米の買い出し屋、染物工場の下絵職人、鮮魚の配給業、輪タク屋の親方などを転々としました。神戸の方へ戻ってきた時に、たまたま一泊した安宿の女主人から「この家を買わないか」と持ちかけられたました。

2階建て10室のアパートで父親からの借金と輪タクを処分した金で頭金を作って買ったそうです。間借人に紙芝居画家がいて、そのツテで自分も紙芝居画家の道を歩み始めることになります。

ペンネームはアパートが兵庫区水木通りにあって水木荘と言っていたので、ここから水木しげるとなりました。

水木の伝記と現在の姿をうまくマッチさせ、それに妖怪の話を交えてなかなかうまい構成です。以前、知的生産の技術研究会・関西で「アメリカインデイアンと出会う旅」という講演で話があった「ポピの予言」についても載っています。

ポビ族によれば現在は第3の世界で平和な世界が続き、その後に二つの大戦があると予言されています。日本への原爆投下も予言されており、しかも原料のウランはポピ族の土地で採取されたものでした。門外不出の予言でしたが、予言が事実と分かったために長老会議が催され、世界にポビの予言を伝えることになりました。

予言によれば浄化の日がこれからあり、第3の世界の破滅の危機に際して、卍をシンボルとする人たちと(ドイツ?)、太陽をシンボルとする人たち(日本?)、赤い帽子と衣の人(チベット?)がポピの地に集まり、問題解決にあたるとありますが、いわゆるハルマゲドンですね。

こういう話や「のんのんばあ」の話など水木ワールドで一杯です。

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