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2005/11/04

改訂 谷川士清小伝

 【書 名】改訂 谷川士清小伝
 【著 者】津市教育委員会



日本で最初の国語辞典を作成したのが谷川士清です。
「和訓栞(わくんのしおり)」全93巻で、士清の生存中に全巻が出せず、士清が亡くなった後、遺族の手によって、実に100年の歳月をかけて刊行されました。

「和訓栞」は言葉を一つ一つカードに書いて研究し、2万1000語を収録したものです。シーボルトがオランダに持ち帰り翻訳されています。

谷川士清は津から伊賀へ向かう街道が始まる八町という土地に町医者の長男として生まれました。谷川士清は腕のいいお医者さんでもありましたが、国語学の研究と執筆も行います。今風に言えば週末起業でしょうか。

また私塾、洞津谷川塾も開いております。けっこう盛大だったようで、やがて志士の集合場所と見られるようになったため、谷川士清が亡くなってからは津にあった藤堂藩の圧力もあり先細りになっていったようです。

さて谷川士清ですが、平賀源内などとの交友により洋学も勉強していたようです。「和訓栞」にも蘭語が出てきます。また日本書紀の全巻通釈の「日本書紀通証」をあらわし、国史研究、国語研究に多大な功績を残しました。第一巻付録の「和語通音」は我が国最初の動詞活用図表でした。この本が刺激になって本居宣長の「古事記伝」が生まれることになります。本居宣長より22歳年長ですが、津の近くの松坂に本居宣長が住んでいたこともあり盛んに交友があったそうです。

生家は「谷川士清旧宅」(国指定史跡)として今も残っています。近鉄・津新町駅を降りて、徒歩15分ほどです。

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コメント

改訂 谷川士清小伝について詳しく分かりました。
谷川士清先生の書かれた「日本書記通証」付録の和語通音図表を見たいのですが、何処で見れるのか教えて頂きたいのですが。宜しくお願いします。

投稿: 中村峯夫 | 2016/06/24 09:38

コメントありがとうございます。さすがにどこにあるか分かりませんので、谷川士清旧宅(059-225-4346)か津図書館(059-229-3321)に問い合わせていただけますか。津図書館には貴重書コーナーがあります。

投稿: 水谷 哲也 | 2016/07/17 11:58

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