江戸の財政改革
【書 名】江戸の財政改革
【著 者】童門 冬二
【発行所】小学館文庫
【発行日】2002/12/1
【ISBN 】4-09-403533-8
【価 格】571円
江戸時代に藩の財政が傾いた時にどういう改革をしたのか人物に焦点をあてて紹介しています。
登場するのは羽地朝秀(琉球王朝)、早川八郎左衛門、保科正之、松平定信、細川重賢(肥後藩主)、堀平太左衛門(肥後藩大奉行)です。
歴史上有名でない人物も取上げています。例えば早川八郎左衛門は美作(岡山)や出羽へ幕府から派遣された代官ですが、住民のことを考えた名代官だったんですね。幕府が別の土地に異動させようとすると、住民から留任運動が起こっています。
堀平太左衛門は藩の改革を指揮しましたが、人材がいません。金がなくなると現在では三つのK(広報、会議、研修)を削減しますが、昔も同じでした。人材を育てようと学校を作る事になります。金がなかったので公助(藩)、互助(地域)、自助(自己負担)の三助方式で学校を作りました。先進的な試みですね。
■藩という意識
今も残っているようです。
「あなたのお国は?」という質問に対して
「越後です」「伊勢です」「薩摩です」と答えます。よく考えたら昔の藩の名前です。
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