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2005/10/16

あきらめの壁をぶち破った人々

 【書 名】あきらめの壁をぶち破った人々
 【著 者】中尾 英司
 【発行所】日本経済新聞社
 【発行日】2003/10/30
 【ISBN 】4-532-31100-4
 【価 格】1600円



大手製薬会社を舞台に業務改革プロジェクトをテーマとした小説です。

製薬会社では研究から治験へ進む、最後は申請と数多くの文書がやりとりされます。そこで申請までのスピードがあげるため、システム導入が行われます。ところが壁となって立ちはだかるのが縦割り組織と意識を変えることができない上司です。

各部門から集めたメンバーはすぐに部門のことを考え、部分最適に走ってしまいます。またなかなか変わらない上司の意識をいかに変えてもらうか、メンバーに全体最適を考えてもらうよう気づいてもらうか小説を読みながら学べるようになっています。

略歴を見ると筆者は産業カウンセラーであり、カウンセリグのやり方や心理学的なアプローチが小説のあちこちに出てきます。これが効果的で、プロジェクト・マネージメントの参考になります。

小説にはどこの会社にも必ずいる、いろいろなタイプの上司が出てきます。

「意見など言わず、黙って俺の言うとおりにやれ!」こんな上司、あなたの周りにもいませんか。

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» 『あきらめの壁をぶち破った人々』中尾英司 日本経済新聞社 [小諸の風]
あきらめの壁をぶち破った人々―日本発チェンジマネジメントの実際 中尾 英司著 臨場感があふれています, 2006/3/9  社内の環境に流されず、ミッション達成のために組織(=人)を変えていく物語です。  「組織はポリシーによって作られる」  「人をどう使うか」でなく「どう活かすか」  「複数のモノサシをもつ」  「出る杭になれる強さというのは、自ら行動しないと身につかない」 などゴシックで書かれたところだけあとから読み返してもとても参考になります。  あっ..... [続きを読む]

受信: 2006/03/09 05:39

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