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2005.06.30

ぼくは写真家になる!

 【書 名】ぼくは写真家になる!
 【著 者】太田順一
 【発行所】岩波ジュニア新書
 【発行日】2005/02/18
 【ISBN 】4-00-500497-0
 【価 格】740円



学生運動はなやかりし頃に早稲田で学生生活を送るがやがて中退し、流れ流れて写真家の道に

ドキュメンタリー写真は足で稼ぐしかなく、「写真を撮らせてください」と回っても住所と名前だけの名刺で企業名が入っていなければ10軒で1軒は断られることに。(本当にいただいた名刺がそうでした)篠山紀信氏が「人柄が写真を写す」と言っていたそうだが、まさしくその世界のようである。

写真家で木村伊兵衛という人物がいて、中国を旅した時にレセプション会場に要人があらわれ、まさにシャッターチャンス。カメラを持ち合わせておらず、友人に「ちょっとカメラ貸して」と借り、何回かシャッターを押すと「気がすんだ」。のどがかわけば水を飲むように写真を撮ることが生理の域にまで達するそうである。

著者の太田順一さんには5月に写真を撮ることは「人生を撮る」ことというテーマで講演いただきました。雑誌「AERA」の「現代人の肖像」で長年、ゲストの写真を撮られていて、田辺聖子さんや藤本義一さん稲森和夫さんなどなど、スタッフの側から見たエピソードなどもお話いただきました。

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2005.06.24

古書肆「したよし」の記

 【書 名】古書肆「したよし」の記
 【著 者】松山荘二
 【発行所】平凡社
 【発行日】2003/3/3
 【価 格】2200円



「京都古書研究会 春の古書市」で見つけてきました。東京の下谷・御徒町に明治20年から昭和25年まであった吉田書店という古本屋さんのお話です。

下谷(したや)の吉田書店ということで「したよし」と呼ばれていました。扱っているのは和本や浮世絵などで、当時の本屋でもなかなか扱っていない物でした。

物語は腕のいい宮大工の棟梁・平松十吉から、話が始まります。彰義隊で焼けた寛永寺を再建し、明治政府にはどちらかというと批判的。この棟梁、津の一身田にある高田本山・専修寺の作事も担当していました。

やがて徴兵制が始まりますが、官軍に息子を出すよりかはと吉田家に養子縁組をします。当時は養子縁組で兵役をまるがれることがはやっていたそうです。

この息子、大工の腕はなかったようで、始めたのが古本屋さんです。色々な文豪なども出入りする店で関東大震災の時に火災で店はなくなってしまいますが、鴎外の生原稿だけは持ち出しました。特に「舞姫」の原稿は後に弘文荘の反町茂雄氏が買い求め、上野精一に売っています。森鴎外が売ったものではなく、建場からの持込だったようです。

江戸川乱歩、海音寺潮五郎、吉川英治などお客さんもそうそうたるメンバーで、特に江戸額の三田村鳶魚とは家族ぐるみでつきあっていました。三田村鳶魚が金のない時代は、店に出す前に三田村鳶魚に貸してまず写本させていたそうです。

吉田書店は3代続いて廃業。4代目は作家になって、この本を書いています。松山荘二はペンネームです。

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2005.06.23

天牛堺書店 高石店

高石市商工会議所へ講演に行く途中、高石駅で降りると、天牛堺書店の看板が!

高石(堺市の南にある市)にもあるんだと!とさっそく「アプラたかいし」の2階に。
そしたら店内のほとんどは新刊書店でした。隅の方の一角だけが古本コーナーで文庫本などをちょうど並べているところでした。船場の店舗のようなお店だと期待したのに。

→ 天牛堺書店・店舗案内

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2005.06.19

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

 【書 名】さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
 【著 者】山田真哉
 【発行所】光文社新書
 【発行日】2005/02/20
 【ISBN 】4-334-03291-5
 【価 格】700円



女子大生会計士の事件簿シリーズですっかり有名になった著者です。よく売れている本です。

身近な例で分かりやすく会計を紹介しており、本当にわかりやすいですね。

「本を書こう」というメルマガに最初の本を出した苦労話などを著者が書かれていましたが、全然売れなかったんですね。そこで会計を違う切口で紹介することにして生まれたのが女子大生シリーズです。

この本にも出版社へ売り込みに行った話しが出ています。簿記検定などから会計人口は300万人いて、そのうちの0.1%に受け入れられたら3000部は売れます、という売り込みでした。これが10万部売れる大ヒットに

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2005.06.17

Mr.KIASU

 【書 名】Mr.KIASU
 【著 者】Johnny Lau & Yu Cheng
 【発行所】Komix Factory
 【発行日】1996
 【ISBN 】981-00-2893-8
 【価 格】8.24S$



シンガポール・ラッフルズシテイ3階の紀伊国屋で買ってきました。シンガポールで超有名なコミックです。

キアスというのは福建語で「負けず嫌い」とか「人より得をしたい」といったニュアンスを持つ言葉です。で主人公のミスターキアスですが典型的なシンガポーリアン(シンガポール人)で、話す言葉はシングリシュです。

シングリッシュはシンガポールなまりの英語で、語尾に「lah」(ラー)がつくのが特徴。例えばいいですよはOKラーとなります。

コミック自体は簡単な英語ですので、どれもけっこう笑えます。

他民族国家のシンガポールなので会社の上司がインド系など日本のコミックとはやはり相当違う設定になっています。また18歳になると徴兵制で2年間軍隊に入り、その後は40歳になるまで毎年3週間の訓練に行かなくてはなりませんが、そんなシーンも登場します。

Reservist(予備兵)というようですが、いやな上司に3週間の訓練なんで「Sayonara」(日本語です)といやみたらしく声をかけて会社を出て軍服でキャンプへ来てみたら、その上司がキャンプのボスで来ていて「狭い世界だな、ラー」と声をかけられるというオチです。

1993年にはシンガポールのマクドナルドでとうとうキアス・バーガなるものまで登場しました。

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2005.06.13

なぜこの店で買ってしまうのか

 【書 名】なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学
 【著 者】パコ・アンダーヒル
 【発行所】早川書房
 【発行日】2001/2/28
 【ISBN 】4-15-208335-2
 【価 格】1800円


だいぶ前に日経新聞の書評に掲載されて、買ったのですがずっとツン読状態で、盆休みにやっとこさ読み終わりました。

スーパーや商店で買い物する時にどういう行動をとっているのでしょうか?商店の中にビデオカメラを持ち込んで、ビデオを分析すると色々な法則が浮かび上がってきます。まさにフィールドワークですね。

お店の方はけっこう思いこみで店舗レイアウトなどを行っており、分析結果をもとにして売り場の変更を行うとそれだけで売り上げが変わってきます。

■顧客は誰か?

子供向けのカラフルなポップコーンを親が買うという固定観念で棚割していたため、ビデオに映っていたのは6歳くらいの子供が棚に何度も飛び跳ねて、それを落として母親に見せようとしているシーン

ですが母親はカートに入れずに、しょんぼりした子供はそれを棚に戻します。場所は元の位置では無く、自分の目の高さの棚に戻します。

次にそこを通りかかった子供が、それを見つけ、父親の押すカートに入れたところ、今度は棚に戻されませんでした。

選択するのは子供、購買するのは親、子供の視線にあわせた棚割が必要でした。

■コンバージョン・レート

コンバージョン・レートとは来店者の何割が、実際に物を買うかのレートで、ある会社で質問したところ、ほぼ100%という回答が帰ってきました。

会社側の理屈はうちの店は客に目的があって来るところで、客が買わないのはお目当ての品物が在庫切れになっている時に限られる。というものです。

実際に計った結果は48%で、面食らった重役は独自に調査してみたところ同じ数字が出て、長年にわたり機会損失をしていたことを思い知ったそうです。

■試着室

婦人服売り場の試着室がありますが、服を買う客が店内で過ごす時間の3分の1がこの試着室の中なんだそうです。あと一歩で買い手が心を決めるきわどい瞬間が試着室にあり、ここでのマーケティングが重要です。
・試着中のズボンにあいそうなベルトを用意して関連購買に結びつける
・試着室の中は広く、ゴージャスに
・日中の光、蛍光灯、キャンドルの光などで服の色がどう違って見えるのか分かるような数種類の照明を用意する。

最後の点はプロのモデルの方が服を買うときに実際にやっているとおしゃってました。試着室から店の外へ出て、日の光の中ではどう見えるか確かめているそうです。ただ外に姿見を用意している店がなく苦労するそうです。

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2005.06.12

アメリカ最強のエリート教育

 【書 名】アメリカ最強のエリート教育
 【著 者】釣島平三郎
 【発行所】講談社アルファ文庫
 【発行日】2004/12/20
 【ISBN 】4-06-272292-5
 【価 格】838円



釣島は「つりしま」ではなく「つるしま」とお読みするそうです。

6月6日(月)にアスト津で中小企業診断協会・三重県支部の研究会に著者の釣島先生をお招きし、色々とアメリカのエリート協会のお話

をおうかがいしました。

釣島先生はミノルタに入社後、アメリカにあるミノルタの関連会社の社長に就任。17年間をアメリカに駐在します。色々なエリートに接し

たり、ニューヨーク州立大学の財団理事などを務めた経験をまとめて出された本です。

映画で描かれるような成りあがりエリートもいれば、ノーブレス・オブリージュ(高い地位や身分に伴う義務を果たす)がある本当のエリ

ートまで色々なエリートがあります。

釣島先生のお子さんが小学校6年の時に出た宿題がスタィンベックの「Pearl」を1冊読んで、作者はどのようなことをこの作品で訴えたか

ったのかという宿題でした。作品全体ではなく一部の重箱をつつくような日本の宿題との違いに驚いたそうです。

日本の教育も優れた面がありますが、高度成長期でなく、これだけ変化の激しい時代ならリーダーを育成するにはアメリカ型の教育も大切

です。アメリカで教育を受けたのでビル・ゲーツが登場したが、ビル・ゲーツが日本の教育を受けたらビル・ゲーツにはならなかっただろ

うという言葉は印象的でした。

全寮制のボーディング・スクールは日本の旧制高校のような雰囲気なんですね。

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2005.06.08

リリパット・アーミー ばらし編

 【書 名】リリパット・アーミー ばらし編
 【著 者】中島らも・わかぎえふ
 【発行所】角川文庫
 【ISBN 】4-04-186305-8
 【発行日】1999/1/25
 【価 格】600円



わかぎえふさんには、知研関西で、98年4月に「劇団リリパットアーミー 芝居づくりの情報活用術」という実に無理矢理なテーマをつけて講演していただきました。

講演と言いながら、その頃、わかぎえふさんが凝っておられた中華活劇シリーズの剣舞を傘を使って、やっていただいたのは今考えると実に贅沢な講演でした。

そういえば、昔、国民をやっていた関西電子共和国の初代大統領が中島らも氏で、当時持っていた関西電子共和国の名刺をわかぎさんに渡したら、受けておりました。 (笑)

本には戯曲「ベイビーさん」と「一郎ちゃんがいく」が収録されていましたので、思わず読んだ一冊です。

昔、@NiftyにあったFchiken(知的生産の技術)フォーラムで「一郎ちゃんがいく」の芝居を見に行きました。とっても面白い芝居で、留学生選考で繰り広げられるクイズ大会が最高でした。

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2005.06.07

ソクラテス最後の十三日

 【書 名】ソクラテス最後の十三日
 【著 者】森本 哲郎
 【発行所】PHP研究所
 【発行日】1995/2/24
 【ISBN 】4-569-54663-3
 【価 格】1500円



1983年、就職してやっとこさプログラムやシステム作りが分かってきた頃のお話しです。本の話とは違います。(笑)

出張先の長崎で連日のような残業でシステム作りをやっていました。月曜から土曜まで、しっかり働き、日曜の休みはホテルで1週間の疲れのせいか昼過ぎまで寝ていました。起きたらいつも13時とか14時とかでこれからどうしようかとホテルを出て長崎の町をぶらついたりしてました。すぐ夕方になってしまいました。

そんな生活を続けている頃、ふと入った本屋に森本哲郎の「ゆたかさへの旅」というのがありました。その題ではなく副題に「日曜日午後2時の思索」とあり、そのタイトルにひかれて思わず買ってしまいました。丁度買ったのも午後2時頃でした。

日曜日の午後2時 あなたは何を感じるだろう。いまから何かをやるにしては中途半端な時間だ ただ何もしないで過ごすのもあっという間に月曜日がやってきてそれももったいない(フムフムそうだ 今の私がそうだ)といきなり引き込まれる本でした。

金曜日の夜とか土曜日(土曜の昼まで仕事の日もあるので)の夜というとワクワクしませんか。ああ明日は休みだ今日は少しくらい夜更かしし
て本を読んでもいいし、、ビデオを見てもいいし。

それが日曜日の夜だとどうでしょうか?明日からまた仕事だし、今日はこれぐらいにして寝ておくかなどとマイナス思考です。同じ夜なのにこの違いは何でしょうか? というような話から始まってインドやギリシャ哲学の話など若い方へおすすめの本です。

さてこの本を買ってからずっと森本哲郎の本を買っていたのですが、久しぶりに小説(いつもエッセイが多い)が出ていましたので買ってきました。

ソクラテスが判決を受けてから毒杯をあおって死ぬまでの十三日を描いたものでソクラテスの考え方や哲学を分かりやすく紹介してくれています。別の本の紹介が長く、主題の本の紹介が3行なのですが(笑)

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2005.06.02

司馬遼太郎

 【書 名】司馬遼太郎
 【著 者】谷沢永一
 【発行所】PHP研究所
 【発行日】1996/10/3
 【ISBN 】4-569-55281-1
 【価 格】1456円



司馬遼太郎氏が執筆を始めたのは昭和33年頃です。まだまだ日本人が戦後のショックから立ち直っていなく、暗い世相であった時代に、日本人にはこんなにすごい人物がいたんだと本によって励まし勇気づけたのは司馬遼太郎氏の大いなる貢献です。ということで、亡くなられた時に国葬こそふさわしいと提唱していた谷沢永一氏の本です。

■資料集め
テーマが決まれば神保町で本を集めます。そのすさまじさは伝説になっていますが、中心になったのは神田の高山書店だったんですね。

「これから日露戦争について書くから、日露戦争にちょっとでもふれてる本は全部市場で探して、ドサッと送ってくれ」でしたからね。これで1000万円近い古書が移動したと言われています。

金払いがいいので、有名な作家と全集などが取り合いになっても、古本屋は必ず司馬遼太郎氏の方へ送ったそうです。

■街道をゆく
最初は半年の予定だったそうですね。それが旅に対する日本人のノスタルジーが社会に浮上してきて、それと対話する形となり延々と続くことになったそうです。その司馬氏が亡くなって真っ青になったのが週刊朝日の編集長で、何でも週刊朝日の読者の半分は「街道をゆく」のファンだったそうで、かなりこたえたのでしょう。

■山野博史
対談と巻末の司馬遼太郎著者目録の作成者として名前が出てきますが、近代日本政治思想史が専門の方のようですね。京大の博士課程の時に大阪の桜橋にある浪速書林という有名な古本屋で無給の志願店員として働いていたそうです。日当は無しですが、主人とはその日に店に並べた本で、どうしても欲しい本があれば、店のシャッターを閉めた後で分けてあげるというものでした。先に抜き取るのは営業妨害になりますので。

と言うことで欲しい本は、なるべくお客さんの目を引かないように並べたそうです。そこへ入ってきたのが司馬遼太郎氏のようで...

■ゾッキ本
天下の司馬遼太郎も最初はゾッキ本扱いだったようです。「白い歓喜天」という凡凡社から出ていた本で、ゾッキ本で積んであったそうです。
もったいない!
またこの本が古書目録に出ると必ず平凡社と誤植されているそうです。そんな出版社があるはずがないという思いこみのようですね。

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2005.06.01

ジュンク堂 名古屋店

2005年版中小企業白書の説明会が名古屋であったので、久しぶりに名古屋へ

名古屋駅前を歩いていると駅前にジュンク堂書店が!

名古屋まで進出していたんですね。後で調べたら2003年11月オープンでした。1フロアだけでジュンク堂にしてはコンパクトサイズです。大阪店のワンフロア分ぐらいの広さですね。入口、レジは道沿いの一カ所だけで、あとはひたすら奥に長細く拡がっています。

イスや書棚の上の本を取るための踏み台などは他のジュンク堂と同じです。日本史コーナーには地元、名古屋や東海地方の歴史資料が充実していました。重いのですが分厚い2005年版中小企業白書を買ってきました。

名古屋駅前のトヨタビルは建て替えていますし、しばらく行かないと駅前もだいぶ変わっていました。

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