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2005.05.31

最新大阪ものしり事典

 【書 名】最新大阪ものしり事典
 【著 者】創元社編集部・編
 【発行所】創元社
 【発行日】1994/3/20
 【ISBN 】4-422-02205-9
 【価 格】1200円



■みおつくし
大阪のシンボルといえば「みおつくし」です。古代の大阪港は芦の茂る低湿地帯で、細い水路を進むことになります。これが迷路のようになっていました。この水路のことを水脈(みお)と言っていました。

通路の標識として串のように木を組み合わせたものを立てていました。「水脈の串」でこれが「みおつくし」です。「つ」というのは「の」の古語なんだそうで、「沖の白波」を「沖つ白波」というのと同じです。

「みおつくし」の一般的な感じとしては「澪標」が使われています。万葉集や古事記にも出てくる古い言葉です。

■遠里小野(おりおの)
難読地名で有名ですが、昔は「とおさとおの」と読んでいたんですね。万葉集に「住吉の遠里小野(とおさとおの)の...」という歌があります。

■暗峠(くらがりとうげ)
大阪と奈良の境で、国道308号線が通っていますが、車は通行止めの国道です。枚岡公園から生駒山へ登るハイキングコースにもなっていて、峠には石畳が残っています。神宮皇后がこの峠の手前で一泊し、鶏の声で朝出発しましたが峠に来ても、暗かったので暗峠となったと伝説があるそうです。

■千趣会
無店舗販売で有名ですが、もともとは職場のOL向けコケシの頒布会だったんですね。「こけし千体趣味募集の会」で略して千趣会になったそうで。「へぇ〜。」

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2005.05.26

関西人の正体

 【書 名】関西人の正体
 【著 者】井上章一
 【発行所】小学館
 【発行日】1995/8/10
 【ISBN 】4-09-380411-7
 【価 格】1165円



京都古書研究会が主催した岡崎・勧業館の古書市で見つけた本です。

著者の井上先生は国際日本文化研究センターの助教授で99年5月に、知研・関西で「カーネルサンダーズからの知的調査術」というテーマで講演していただきました。

▼講演の模様
http://www.bekkoame.ne.jp/~mizutani/TS99/S99-05.html

大阪、京都を中心に関西人について面白い視点で書かれている本です。

■ホルモン焼き
ジャリンコちえで有名なホルモン焼きですが、語源が一説によると「放る物」なんだそうです。豚の臓物は、きちんとした料理で使うことはなく、ほうっていたので、つまり「放る物」。これを集めて調理したのでホルモン焼きだとか

■百貨店で値切る関西人
偏見でよく言われる言葉で、井上先生も百貨店は正価販売なので、そんな馬鹿なことは無いと反論されています。

その井上先生が、ある日、京都の百貨店をのぞくとブルゾンの値引き販売をしていたそうで、イタリア製12万円の商品が3万円になっていたそうです。何でそんなに安くなっているのか気になって訳を販売員に聞いても、なかなか質問には答えず、どこにも欠陥はないからお買い得ですよとくりかえすだけです。

10分あまりもやりとりしていると、販売員は「わかりました。2万7千円にしときます」と一言。別に値切ったわけではなく、値下げの理由を聞くだけだったのに。結局、そのブルゾンは買ったそうです。

つまり、「百貨店で値切る関西人」は実は正しい命題だったのです。

■関西? 関東?
関東の意味は関(せき)の東側という意味で、昔の伊勢の鈴鹿、美濃の不破、越前の愛発の三関の東側の辺境の地が関東だったわけです。ですので以前は畿内(中央政府のあったところ)と関東(辺境)だったのが、いつの間にか関東、関西という対比に変わってきたそうです。
関西という言葉は新しい言葉になるわけです。

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2005.05.23

古本屋春秋

 【書 名】古本屋春秋
 【著 者】志多三郎
 【発行所】現代出版
 【発行日】1986/5/5
 【ISBN 】4-87597-511-2
 【価 格】1500円



志多三郎氏といえば『街の古本屋入門』が有名ですが、この古本屋春秋は2年後に書かれた第二作目です。

1984年5月から1年間の日記で、副題の「古本屋商売うらおもて」通りに色々な話が出てきます。

■贈呈のハンコ
古本屋春秋は京都古書研究会の「春の古書市」で見つけてきたのですが、表紙を開けると赤く贈呈のハンコが押されています。

7月12日の日誌にこの贈呈のハンコの話題が出ていました。通常本を贈る場合は相手の名前に恵贈と記して署名をしますが、古本屋さんなのでこの手の本の末路はよくご存じで、それなら古本市場で流通しやすいように贈呈印一つだけですませようというのが意図だそうです。

なるほど、それで贈呈本が私の手元にきたのですね。

■紀田順一郎氏の推薦
目次の後に紀田順一郎氏の推薦文があります。日誌を読むと紀田順一郎氏と企画して古本屋さんを集めた学習会を開催されていたんですね。

■宅買い
宅買いに行くと紀田順一郎氏の著作にまざって、『街の古本屋入門』の本が混じっていました。面白かったという相手に、実は私が書きましたと暴露したところ相手は驚いてしまったそうで、ただし自分の本をいくらで値踏みしたのかは秘密と値段は掲載されていませんでした。

■振り
仕入れは市場、建場、宅買い、店買いが中心になりますが、建場で山が崩れて怪我をした古本屋さんの話などいろいろな話が出てきます。
市場では振りの話が出てきますが、なにかの挨拶でお酒をもってきたりする業者がいると、本の前にお酒をまず振るんだそうです。

■本名索引
巻末には本名索引があります。日誌に風間道太郎「尾崎秀実伝」(法大出版)を分けてもらう。と文章があると、巻末に「尾崎秀実伝」という本の名前と日誌のページが記載されています。

さすがは古本屋さんですね。こんな索引は初めて見ました。

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2005.05.21

続・古本屋「ぽらん」

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以前に伊勢の河崎にある古本屋「ぽらん」さんを紹介しましたが、今回は営業しているところの写真です。

古本屋という大きな文字がいいですね。河崎は古い昭和の町並みや倉庫などが川沿いに残り、なかなかおしゃれな町になっています。伊勢市駅または宇治山田駅から歩いて10分ほどですので、伊勢志摩へ行かれる途中にぜひお寄りください。

もっとも、仕事の途中でたまたま前を通りましたので撮っただけで、立ち寄れなかったのが残念です。

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2005.05.20

日本国ロンドン村

 【書 名】日本国ロンドン村
 【著 者】林信吾
 【発行所】マガジンハウス
 【発行日】1994/11/24
 【ISBN 】4-8387-0591-3
 【価 格】1500円



筆者はロンドンでひょんなことから日本語新聞を出すことになり、その目から見た、ロンドンでの日本人村(日系企業に勤務している人、その家族、ロンドンに根をはやしている人)に関する批評になっています。

批評などもおもしろいのですが、他の話題がけっこうおもしろいですね。例えば

二階建てバスに乗っていると革ジャンを着たパンクの兄ちゃんと姉ちゃんが乗ってきて、前の席に座った。そこまではよかったのでが、男の方が食べ終えたハンバーガの包む紙を肩越しにほってきた。

「僕はこんなものはいらない」と英語で言って二人に投げ返した。どうも日本人だと見て、イヤガラセしているようで男の方がニヤニヤしてもう一度ほってきた。ここまできたら、やおら二人の髪の毛をつかんで(パンクの髪の毛は実につかみやすいそうです)、力まかせ頭を鉢合わせさせた。

そしたら、黒人の車掌が飛んできた。日本人が英国野郎をどつきまわしているところに黒人が止めに入るという実に国際的な風景が展開されたそうです。(著者は空手をやっているそうです)

ロンドンというと紳士の国というイメージなんですが、実際には駐在員が差別を受けた経験がけっこうあるようで、その話も出てきます。

筆者はアルバイトで原稿書きもやっておりダイヤモンド・ビック社の「地球の歩き方・ロンドン編」はほとんどこの筆者が書いたそうです。

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2005.05.19

若草書店(近鉄八木駅)

近鉄八木駅構内にある若草書店・八木駅店がリニューアルが終了し、連休明けからオープンしています。店舗面積が3倍ほどになりました。

近鉄八木駅は橿原神宮−京都線と難波ー伊勢線がちょうど交わる駅です。藤原京のすぐ近くで駅のホームからは耳成山や畝傍山などの大和三山が見えます。ちょっと行けば飛鳥です。

若草書店は八木駅の京都行きホームにあります。八木駅の一番端で、あまり立地条件のよいところではありません。10人も入ればいっぱいという小さな店でしたが、品揃えをけっこう考えていました。

コミック、雑誌、文庫が中心の店ですが、文庫コーナーにはスペースがないのに関裕二の古代史関係の文庫を何種類も平積みにしたりしていました。これで関裕二の本を買うようになりました。また地図コーナーには「奈良県の軽便鉄道」(青雲社)という、他の本屋にはまずない本が5冊も並んでしました。思わず1冊買ってしまいました。

ところが店舗面積が3倍になると、いわゆる町の本屋です。確かにきれいになって、本の点数が増えましたが、昔の店舗面積が小さい時のおやっと思わせる品揃えがなくなりましたね。楽しみが一つ減ってしまいました。

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2005.05.18

元北沢書店 近藤氏のセミナー

小石雄一さんの『知研・達人サロン』のセミナー案内です。

タイトルは『相手を動かすメッセージの送り方』で、講師は近藤直樹氏です。

この近藤氏は略歴を見ると早稲田大学卒業後、英文学専門洋書古書店である北沢書店で、10年間古書の輸入販売、接客、IT業務の責任者を担当されてきた方ですね。現在はコーチとして活動中です。

6月1日(水)19時からで場所は渋谷です。案内・申し込みはこちらです。

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2005.05.15

おもちゃ屋との複合型古本屋

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四日市の駅前にある諏訪商店街を歩いていると古本屋さんを発見。

古本屋さんといっても、二間ほどの間口で店の半分以上はプラモデルなどが並んだ、おもちゃ屋さんです。左の方だけが古本屋さんになっています。

おもちゃ屋さんやなと前を行き過ぎそうになると、『古書高値買い入れ』の文字が!

何でと思ってよく見たら古本屋さんでした。条件反射的に入りましたけど、あまり本はありませんでした。(笑)もともとが古本屋さんだったのか、おもちゃ屋だったのかは分かりません。

場所は諏訪神社のすぐ近くで、昔の東海道が通っていたところです。

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2005.05.12

ホルムヘッドの謎

 【書 名】ホルムヘッドの謎
 【著 者】林 望
 【発行所】文芸春秋社
 【発行日】1992/5/25
 【ISBN 】4-16-346450-6
 【価 格】1262円



書誌学者というよりはイギリスもので有名なリンボウ先生のエッセイです。

書誌学者としては「ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録」が有名ですが、それ以上に「イギリスはおいしい」「イギリスは愉快だ」の方が有名ですね。

本の構成がイギリスを出発して、少しずつテーマをずらしながら、鎖のように連鎖する構造を持っており、エッセイによる連句のような形になっています。

イギリスの国民性やトイレに関する考察、書誌に関する話、また日本文学の話も載っています。

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2005.05.10

ぼくの読書法

 【書 名】ぼくの読書法
 【著 者】植草甚一
 【発行所】晶文社
 【発行日】1976/10/20
 【価 格】500円(古書価)



京都古書組合の青空古書市の500円均一棚にありました。懐かしいですね。シリーズで出ていた植草甚一スクラップブックのNo6です。若い頃によくJ・Jシリーズを読みましたね。

■最初の店で一冊買う
古書店まわりをする時には最初の店で、あまり欲しくなくても、まずは一冊買うのがコツと書いてあります。理由は最初に来たやつをザコでもダボハゼでもいいので、必ず釣り上げないと、ほとんど必ずその日のツキは消え失せてしまうからです。

ゲンかつぎですね。

■これはとっても有名な話ですが
終戦の頃に古本屋まわりをした時は鉛筆と消しゴムをポケットに入れていました。どこの店でも主人は出征しており、女中かお婆さんが店番をしていました。値切るのは難しいので、古本に見当はずれな値段が間違ってついていたら、例えばマックス・ジャコブの小説が8円だった時は仕方なしに消しゴムを使って7円にして買っていたそうです。 今なら犯罪行為だなとは後で本人も述べています。

J・Jと言っても若い人には分からないでしょうね。(そんな歳になったんだ....)

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2005.05.08

京都人だけが知っている

 【書 名】京都人だけが知っている
 【著 者】入江 敦彦
 【発行所】洋泉社
 【発行日】2001/05/22
 【ISBN 】4-89691-537-2
 【価 格】680円



春の古書即売会の京都コーナーという京都にまつわる本ばかりを集めたコーナーで見つけてきました。出品は吉岡書店で古書値は400円です。

筆者は1961年の西陣生まれで、現在はイギリス在住。文章も全部ロンドンで書いたとあります。

文章のタッチがJJ氏(植草甚一)を彷彿とさせるタッチで、なかなか奥深い京都の世界が楽しみます。知らない話が盛りだくさんでした。

■平野さん
「平野さんに産んでしもうて私が悪かった」筆者が母親に言われた言葉だそうです。

平野神社は北野天満宮の先にあり、「北野を越えて」が「汚のう肥えて」になって不細工を表す京言葉なんだそうです。
京都に4年ほど住んでいましたが、これは初めて聞きましたね。

■サッカーの神様
堀川今出川に白峯神社があります。

白峯神社がある場所は、平安時代から代々蹴鞠の家元とされてきた、飛鳥井家の邸宅があった場所で蹴鞠の神様でもあります。
それがどこでどうなったのか蹴鞠もサッカーも似たものということで地元京都パーブルサンガの必勝祈願の場所になっているそうで、今度いっぺん行ってみよ。

■京都ってどこまで?
京都人の京都という感覚は独特のもののようで、あの世とつながっていると思われるところが境界のようです。

北は幽霊で有名な深泥池あたり、昔この近くの上賀茂に住んでおりました。夜は不気味でしたね。

西は心霊ゾーンである老ノ坂トンネルで、亀岡は近いのですが老ノ坂トンネルの向こうですので京都ではなく彼岸なんだそうで(笑)
船岡山、東山遊歩道、持越峠、東山トンネル、清滝トンネルという心霊スポットとして有名なところが京都人が此岸つまり京都と感じているところなんだそうで

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2005.05.06

「超」納税法

 【書 名】「超」納税法
 【著 者】野口悠紀雄
 【発行所】新潮文庫
 【発行日】2004/9/1
 【ISBN 】4-10-125625-X
 【価 格】514円



週刊新潮に連載された原稿を本にまとめたものです。目から鱗の話が多いですね。

法人や個人事業主ですと税金を自分で納めないといけませんので、どうしても関心が高くなりますが源泉徴収されているサラリーマンでは納税意識が希薄になります。ところが日本の税制はいびつな形になっており、知っている知っていないではサラリーマンでも大いに納税額が違ってくることが分かりやすく解説されています。最後には究極の方法も掲載されています。

それにしてもシャウプ勧告といえば日本の戦後の税制を決定づけたという印象が強いのですが、どうも振り付けは当時の大蔵官僚ではないかという説が掲載されています。なるほど言われてみればそんなに導入されたのも変な話ですね。

あと給与所得控除は恵まれすぎているなど、私もサラリーマンを辞めて、自営業者になるまで給与所得控除がいかにお得だったか気がつきませんでした。

「男はつらいよ」でたこ社長は給与所得者になっているはずだという話から、これは給与所得控除が得なので、中小企業では役員報酬の形として出しているからです。ひいては日本の赤字法人が多い理由にもなっていると問題点が分かりやすく指摘されています。

文庫本なのですが、巻末にはきっちり索引まで完備されているほんです。中の構成もよく考えられた本ですね。

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2005.05.05

春の古書市(京都)

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京都・岡崎に行ってきました。京都古書研究会主催の春の古書市です。場所は平安神宮近くの京都市勧業館(みやこめっせ)の1階で、京都を中心に42の古書店が出店しています。

入口を入ると荷物を預けるところが左側にあるので、荷物を預け、次に黄色のカゴを取ります。これに本を入れていき最後に会計をするシステムになっています。

最終日のちょうどお昼時に行ったのですが、昨年よりも来場者は少なかったですね。(去年も同じ5月5日に行きました。)その代わり落ち着いて本を探せましたが。

京都の古書市らしく、おじさんに混ざって、学生や外国人が多いのが特徴です。浮世絵や洋書などを手に取りながら、英語などが飛び交っているのがよく聞こえます。

今年はシックな黒の和服姿が目につきました。さすがは京都と感心したのですが、どうも地下で日本刀展をやっていて、その関係者が古書市をのぞきにきていたようですね。

▼写真などはこちらをどうぞ
http://www.bekkoame.ne.jp/~mizutani/kosyo/k05-05.htm

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