みんぱくコレクション
【書 名】みんぱくコレクション
【著 者】宇野文男
【発行所】財団法人千里文化財団
【発行日】2000/3/15
【価 格】600円
大阪万博の跡地にある国立民族学博物館へ行った時に売店で買ってきた本です。日本の民族学の歴史が簡単に分かる本になっております。
大森貝塚の発見で有名なモースが明治にお雇い外国人教師として日本に赴任し、日本における動物学、人類学、考古学の基礎を築きました。
やがて鳥居龍蔵のフィールド調査などが始まり、東大の人類学教室の収集資料が生まれていきます。また財界人であった渋沢敬三のアチック・ミュージアムを創り、柳田国男や折口信夫などの協力などで充実したものになっていきます。
そして、大阪万博になります。太陽の塔をプロデュースした岡本太郎はパリ大学の民族学科出身で、そこで世界中から民族学資料を集めて、展示をすることに、この当時、京都大学助教授だった梅棹先生も収集の旅に出ています。
万博が終わった後の跡地利用の時に梅棹先生が頑張って実現したのが、今の国立民族学博物館という大学の研究機関+博物館というユニークな施設になっています。
東大の人類学教室の資料やアチック・ミュージアムの資料も収納されて、今のミンパクは出来上がっています。
ミンパクの展示に「桃太郎」を日本の各地の方言が聞ける機械があるのですが、京都編は西陣生まれの梅棹先生がしゃべっているそうです。若かりし、梅棹先生の声が聞けるそうです。
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